北海道は「必要だと思わない」が他のエリアより多い

パルシステム生活協同組合連合会は18日、「地元PRと産直に関する調査」の調査結果を発表した。同調査は、6月24日~27日にかけ行われたモバイルリサーチ(携帯電話によるリサーチ)。20歳~59歳で子どもがいる男女1,000名から回答を得た。

地方自治体のPR、85.7%が「必要」

「地方自治体が行うPR活動は必要だと思うか」を聞いたところ、85.7%が「必要だと思う」と答えた。出身地(エリア)別にみると、東北地方や九州・沖縄地方の出身者が他のエリアの出身者より高くなり、それぞれ91.9%、91.0%だった。

物産展や産直品の人気が高い

「物産展」「特産品や産直商品の開発」が多い

次に「地方自治体が行うPR活動で、何が効果的だと思うか」を聞いたところ、「物産展」(62.8%)が最も多く、次いで「特産品や産直商品の開発」(53.9%)、「ゆるキャラ」(47.5%)、「B級グルメの開発」(37.9%)、「公式サイト(ホームページ)」(36.5%)、「交通機関とのタイアップ」(32.1%)、「有名人・タレントの活用」(29.9%)と続いた。

男性は全般に年齢が上がるほど「効果的」が増える

20代女性は「ゆるキャラ」「B級グルメ」が多い

性年代別にみると、40代男性では「知事自らが先頭に立つ活動」(43.2%)を、20代女性では「ゆるキャラ」(63.2%)、「B級グルメ」(53.6%)を、50代女性では「公式サイト(ホームページ)」(53.6%)、「アンテナショップの運営」(43.2%)を効果的と感じている割合が他の性年代層に比べ高い傾向が明らかになった。

好きなゆるキャラは「くまモン」

くまモンが他のゆるキャラを大きくリード

「応援したいと感じている"ゆるキャラ"」を自由回答形式で聞いたところ、1位は「くまモン」(264件)、2位は「ふなっしー」(134件)、3位は「バリィさん」(40件)と、ゆるキャラグランプリの王者などが上位になった。

好きなご当地グルメは「富士宮焼きそば」

「富士宮焼きそば」が抜き出ている

また、「最も好きなご当地グルメ」を自由回答形式で聞いたところ、1位は「富士宮焼きそば」(90件)、2位は「宇都宮餃子」(33件)、3位は「厚木シロコロホルモン」(32件)だった。

PRセンスは熊本県、おもてなしの姿勢は京都府が1位

くまモンを擁する熊本県の人気が高い

PRセンスやおもてなしの姿勢など、「PRに関し評価の高い都道府県」について聞いたところ、「アイディアに感心した(いいね!と感じた)、PRセンス抜群だと思う都道府県」ランキングの1位は「熊本県」で39.6%、2位は「宮崎県」で11.5%、3位は「北海道」で11.3%と続き、くまモンが活躍している「熊本県」が2位以下を大きく引き離す結果となった。

次に、「おもてなしの姿勢がすばらしいと感じたPRを実施していると思う都道府県」ランキングをみると、1位は「京都府」で10.9%、2位は「北海道」で8.2%、3位は「熊本県」と「沖縄県」でともに5.6%となった。加賀温泉郷のおかみさん等が"レディー・カガ"として観光客をおもてなししていることで有名な「石川県」は10位、映画『県庁おもてなし課』のモデルとなり、実際に"おもてなし課"が存在している「高知県」は11位だった。

産直商品には「おいしさ」「安全・安心」が求められている

女性は男性よりも求める物が多い

「産直商品には何が求められているか」を聞いたところ、「おいしさ」(64.4%)が最も多く、次いで「安全・安心」(59.8%)、「納得の価格」(54.5%)、「新鮮さ」(49.3%)、「産地でなければ買えない品種である」(47.7%)が続いた。また、「安全・安心」(男性50.4%、女性69.2%)や「減農薬/無農薬」(男性15.2%、女性30.8%)といった健康に影響する事柄においては、男性よりも女性のほうが求める割合が高くなった。