ルネサスエレクトロニクスとルネサスソリューションズ、マルツエレックは19日、小学校高学年の児童から中学生を対象にルネサス製マイコンを使った計測・制御プログラムの基礎を学べるマイコンカー「マイコンレーサー(MMCR-FS)」を発表した。7月31日より発売し、希望小売価格は2,980円。

マイコンレーサー

マイコンレーサーは、ライントレースを行う自動制御ロボットカーで、ルネサスがCSRの一環として支援を行ってきたマイコンカーラリーのノウハウや技術知識を提供。2013年度より必須となった中学生のカリキュラムで、技術家庭科の「計測と制御」向け教材としての活用も視野に入れ、学校教材関係で豊富な経験を持つマルツエレックが販売する。

部品が実装されたプリント基板とモーター、タイヤ、プラスチック部品などがセットになったキットで、購入後の組立に必要な工具は、プラスドライバー程度であるため、工作に不慣れでも簡単に組み立てることができる。

プログラムの素材となる機能をひとつのブロックで表現し、PC上でブロックを組み上げることで、図で論理の流れを構築し、実際にマイコンで動作させることのできるプログラミングツール「ブロックコマンダー」を使って、マイコンレーサーを走らせることができる。プログラムを工夫することで、マイコンレーサーをより早く走らせたり、カーブでスムーズに曲がらせたりできるほか、ブザーやメロディを鳴らすことも可能となっている。

マイコンレーサーの主な仕様は、マイコンがルネサス製R8C、モーターが130型DCモーター×2、センサがフォトインタラプタ×4。電源は単3形乾電池3本。

PCとの接続はUSBで行う。プログラミングツール「ブロックコマンダー」の対応OSは、Windows XP / Vista / 7。