調査会社のシード・プランニングは7月22日、「おそうじロボット」(ロボット掃除機)に関する調査結果を発表した。

調査はロボット掃除機の購入者400名、非購入者300名を対象としたアンケートにより、製品動向、市場動向、消費者ニーズを調べたもの。

急拡大するロボット掃除機市場 - 2018年には90万台に成長

2005年から縮小傾向が続いていた国内の掃除機市場だが、2010年から微増に転化。掃除機ロボット市場は2008年比で2010年には約6倍(20万台)へと急拡大しており、これが掃除機市場全体を底上げしていると同社ではみている。2012年の販売台数は28万台で、2018年には90万台まで市場が拡大するとの見込みだ。

日本国内ではセールス・オンデマンドが代理店となっている米iRobotの「ルンバ」をはじめとして、東芝ホームアプライアンス(以下、東芝)、シャープ、LGエレクトロニクス・ジャパンなど7社がロボット掃除機を販売している。2012年の台数シェアは1位がiRobot(73.6%)、2位がシャープ(8.7%)、3位が東芝(6.6%)となっている。

国内のロボット掃除機市場規模予測(単年販売台数、単位:万台) 出典:シード・プランニング

便利・ラクが購入理由のトップとなる一方、非購入者は機能を不安視

次に、購入者400名を対象にしたアンケートでは、購入理由として「便利そう」(60.5%)、「掃除が楽になると思った」(50.8%)というものが1位、2位となったほか、3位に「面白そうだから」、4位に「ロボットに興味があったから」と続き、機能性以外で購入意欲を掻き立てられたユーザーも見受けられた。

ロボット掃除機の購入理由トップ10

また、購入後の満足度は、操作性に関してが81%、性能に関してが72%、吸引力に関してが67%と、機能面では高い満足を得ているユーザーが多いことが示されている。

一方で、非購入者300名にもアンケートを実施。ロボット掃除機に対するイメージとしては「価格が高い」(63%)が1位となった。続く2位、3位には「ちゃんと掃除してくれるか心配」(62.3%)、「電気掃除機に比べて吸引力が弱そう」(40%)という回答がランクインし、掃除機としての性能に不安をユーザーが多いことが窺える。