自分以外の人を理解するのは難しいものです。まして、それがビジネスになると、相手がどういう人物であるかによって成果が大きく変わってくることも少なくありません。相手を理解するのに迷った時、次の言葉を思い出してください。
本日の論語
『子曰、視其所以、観其所由、察其所安、人焉痩哉、人焉痩哉』(子曰く、そのもってするところを視、その由るところを観、その安んずるところを察すれば、人いずくんぞかくさんや、人いずくんぞかくさんや)
意味
人の善悪を知るには、まずその人の行為をしらべてみよう。もし、その人の行いが善であるならば、次にその行為の動機を注意してしらべてみよう。もし動機が善であるならば、さらに善を楽しんでいるか否かをよくしらべてみるよう。善を楽しむ人ならば真の善人だと言える。この3つの手段によって人を観察すれば、人は決してその善悪を隠し通すことはできない。
解説です!
孔子が、人の本質や人格を見極めるにはどうすれば良いのかを教えているものです。「相手の行動・行動の原因・行動を支える信念」の3つを観て推察すれば、どのような人間であっても自分の本性を隠しおおせることができないはずだということを伝えています。
こんなシーンで役立ちます!
社会にはいろいろな人がいます。まして、ビジネスのように損得が絡むことになると、その相手がどのような人か見極めることがとても大切になります。もし、相手の真意を掴みかねて、どのように対応したらいいか迷うことがあれば、この言葉を思い出して、相手の行動や言葉をよく観察し、その人となりを見抜いて、冷静に判断してください。きっと上手くいくはずです。