デジタルカメラ並みの写真が撮れるようになった、最近のスマートフォン。マイナビニュース読者の皆さんは、普段どのようにスマホのカメラを活用しているだろうか。今回のガジェット道場では「スマホの写真をもっと楽しく、もっと便利に」をテーマに据え、オリジナルフォトブックを作成できる「TOLOT」と、QRタグでスマホ内の写真を整理できる「picott fusen」を利用した模様をお伝えしていきたい。どちらもワンコインで利用できるサービスだ。
TOLOTでフォトブックを作成する
TOLOTは、文庫本サイズのフォトブックがわずか500円ぽっきりで作れてしまうお得なサービスだ。iOS/ Android向けに提供されている無料の専用アプリ「TOLOT」を使えば、写真のアップロード、ページのレイアウト決め、オンラインでの注文、宅急便の配送確認までを一括して行える。ちなみにPC向けにもTOLOTの編集が行える専用フリーソフトが用意されている。
「新規作成」を行うと、スマートフォンに保存されている写真の選択画面になる。ここでフォトブックに印刷する写真を決める。写真は後から追加したり、削除したりすることも可能だ。編集できるページは全62ページにわたる。写真のほかにテキストを入力することもできる。筆者は、ドイツの地方都市ローテンブルクをテーマにしたフォトブックを作成することに決めた。数年前に、ひとり旅で訪れた思い出の土地だ。
表紙のデザインは、あらかじめ用意された数種類の中から選択できる。タイトルやサブタイトルはテキストで入力する。フォトブックの表紙や背表紙に反映される。
テキスト入力画面ではIMEアプリが起動する。1ページ内に入力できる文字数は140文字。"句読点を文頭に表示しない"などの、いわゆる「禁則処理」は自動的に行われる。編集の途中でプレビューを確認することも可能だ。これにより、仕上がりのイメージをふくらませながら編集作業を続けられる。写真と紀行文を交互に載せ、ちょっとしたガイドブック風にしてみることにした。
完成したら「注文」ボタンから注文できる。配送状況までアプリ内で確認可能だ。ちなみに筆者が4月に注文した際は、わずか1週間弱で都内の自宅まで届いた。フォトブックの作成代金は送料込みで500円。なお現在、新規会員登録をすれば250円で作成できるキャンペーンを実施中である。
仕上がり具合は、以下の写真で確認してほしい。サイズは文庫本とまったく同じで、厚みもそれなりにある。つやをおさえた良質紙を採用しており、スマートフォンで撮った写真も綺麗に印刷されていた。
今回、初めてTOLOTを利用してみたが、とても満足度の高いサービスだった。短文と写真を組み合わせてページをレイアウトしていけるので、ちょっとしたイベントのまとめや、子どもの成長記録などにも相性が良いことだろう。せっかく手間ひまかけて撮った写真である。撮ったままにせず、"作品"として手元に残すことを強くおすすめしたい。あらかじめフォトブックを作成するつもりがあれば、スマホでの写真撮影にも自然と気合が入るのではないだろうか。
前編では、オリジナルフォトブックを作成できる「TOLOT」を紹介した。後編ではQRタグでスマホ内の写真を整理できる「picott fusen」について解説していきたい。