秋田新幹線「こまち」などで活躍したE3系R1編成が引退することになり、20日にラストランを迎えた。同日は秋田駅発の上り「こまち36号」、東京駅発の下り「やまびこ215号」でR1編成が使用されたという。
E3系R1編成は、秋田新幹線開業前の1995年3月、E3系の量産先行車として製造された。他のE3系と比べてライトの位置や先頭部分の形状が異なっており、鉄道ファンの間でも「R1」などの呼び名で親しまれた。
R1編成の「こまち」としてのラストランは、7月20日の秋田駅12時57分発「こまち36号」。秋田駅ホームでは引退セレモニーが行われたほか、車内ではオリジナル記念乗車証などが配布され、引退記念のプレートやストラップも販売されたという。「こまち36号」は盛岡駅でE5系「はやて36号」に連結され、通常ダイヤより数分遅れて東京駅へ。折返しとなる「やまびこ215号」ではR1編成が先頭となり、終点の仙台駅へ向かった。
JR東日本は今年3月のダイヤ改正以降、秋田新幹線において、E3系から新型車両E6系への置換えを順次進めている。9月28日に行われるダイヤ改正では、東京~秋田間の列車15往復のうち、「スーパーこまち」7往復(現行ダイヤより3往復増)、「こまち」3往復の計10往復がE6系での運行となる予定だ。