島根県の一畑電車はこのほど、2100系2両1編成(2103・2113号車)をイベント車両として改造したと発表した。同車両は元京王5000系で、1995年に京王から購入した。
同車両では風景を楽しめるようにと、座席配置を従来の通勤型ロングシートから、外向けで固定できる2人がけソファー型シートに変更したほか、運転席背面に可動式サービスカウンターを、回転式クロスシート側窓下部に固定式テーブルを設置。助士席背面には高床式2人用クロスシートを設置し、前面展望(パノラマビュー)専用席とした。
ロングシートの前に折りたたみ式テーブルが新設され、定期列車として運行される際は取外しが可能。定員は座席56名から42名に、立席70名から60名に変更され、ゆとりを持たせている。外観の塗装は白色を基調とし、一部にオレンジ色を配したものとなる。
完成を祝い、8月10日には完成記念特別運行を実施。松江しんじ湖温泉駅を9時55分に発車し、出雲大社前駅に11時9分に到着する1便と、出雲大社前駅を13時5分に発車し、松江しんじ湖温泉駅に14時1分に着く2便の上下2本を運転。定員は各便とも42名(座席指定制)で、料金は大人2,000円、小児1,300円(1日フリー乗車券と記念乗車証を含む)。申込みは一畑電車運輸部営業課にて受け付けるとのこと。