BCNは7月19日、全国の主要なパソコン・デジタル家電の実売データを集計する「BCNランキング」に基づき、パソコン関連商品およびデジタル家電商品116部門で上半期の販売数1位のメーカーを発表した。対象期間は2013年1月から6月までとなっている。

各社の大型化戦略が奏功してか、液晶テレビの単価は上昇傾向(写真はシャープの4K対応「AQUOS」)

2013年1月から12月のデータ集計に基づく「BCN AWARD 2014」でも設置予定のカテゴリーとして「AVアンプ」「スピーカーシステム」「ホームシアターシステム」「ホームシアターラックシステム」「NAS」「電子文具」「LED電球・蛍光灯」「電子ピアノ」が新設された。

全体的な傾向として今年3月の春商戦は、Windows 8への買い換えの動きの鈍りからPCの販売台数は76.6%と大きく前年割れを起こした一方、タブレット端末は前年同月比196.2%と大幅に市場が拡大。また、スマートフォン市場は成長が鈍化しており、携帯電話に占めるスマートフォンの販売台数構成比は8割前後となっていると、BCNでは分析している。

家電関係ではデフレ傾向に歯止めが掛かり、液晶テレビの価格は2012年3月を底値に上昇。2013年6月の平均単価(税抜)は57,500円と33.4%ののびを見せている。また、デジタルカメラも2012年1月を基準として平均単価(同)で60.9%上昇しており、2013年6月には31,700円となった。しかし、これらは必ずしも需要が増加したことを示す価格上昇ではなく、市場回復にはしばらく時間を要すると同社ではみている。

主な家電製品の販売数量No.1メーカーは以下のとおり。

デジタルカメラ関連
カテゴリー ベンダー名 数量シェア(%)
デジタルカメラ(レンズ一体型) キヤノン 19.3
デジタルカメラ(一眼レフ) キヤノン 50.0
デジタルカメラ(ミラーレス一眼) オリンパスイメージング 30.9
交換レンズ キヤノン 22.1
デジタルビデオカメラ ソニー 31.5
三脚・一脚 スリック 26.4
デジタルフォトフレーム 華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン) 32.8
スキャナ PFU 35.0
フォトプリンタ キヤノン 60.8
テレビ・レコーダー関連
カテゴリー ベンダー名 数量シェア(%)
液晶テレビ(40インチ以上) シャープ 43.3
液晶テレビ(40インチ未満) シャープ 36.1
プラズマテレビ パナソニック 84.2
デジタルチューナー アイ・オー・データ機器 39.4
BDレコーダー パナソニック 30.4
DVDレコーダー DXアンテナ 49.9
BDプレーヤー パイオニア 29.2
DVDプレーヤー パイオニア 25.0
オーディオ関連・その他
カテゴリー ベンダー名 数量シェア(%)
AVアンプ ヤマハ 30.7
携帯オーディオ ソニー 47.2
携帯オーディオアクセサリー エレコム 21.4
ヘッドホン・イヤホン オーディオテクニカ 23.7
スピーカ ソニー 17.4
スピーカーシステム オンキヨー 27.0
ホームシアターシステム ソニー 25.0
ホームシアターラックシステム ソニー 26.8
ICレコーダー オリンパスイメージング 46.9
電子辞書 カシオ計算機 60.2
LED電球・蛍光灯 パナソニック 29.7
プロジェクター セイコーエプソン 59.1