映画『おしん』(10月12日公開)で主役のおしんを演じた子役・濱田ここねが、劇中衣装そのまま、20日から劇場で公開されるマナー広告に出演していることが、このほど明らかになった。

3月31日、映画『おしん』のクランクアップを迎えた母役の上戸彩(右)とおしん役の濱田ここね

このマナー広告は、おしんに扮した濱田が、「映画を見る上で、みなさんにおねげえしてえことがあります」と劇場内のマナーを呼びかけるというもの。背後で携帯電話の着信音が鳴るとそこまで駆け寄り、「上映中は携帯の電源を切ってください。おねげえするっす!」と頭を下げ、話し声が大きな観客には「上映中は大きな音を立てたり、騒がないでください。おねげえするっす!」。最後は『おしん』の映像が流れたあとに、「映画を見て泣くのは大丈夫だから」とさりげなくアピールする。

濱田は演技の可能性と芯の強さ、そして笑顔が決め手となり、2,471人の中からおしん役に抜てきされた。今年の2月6日、都内で行われた製作発表会見に出席した"8歳の少女"は、マイナス10℃にもなる極寒のロケ地に体当たりで挑み、大きく成長。今回のマナー広告は、3月31日のクランクアップから数カ月ほどたっての撮影だったが、日常生活でも山形弁が抜け切れないほど役柄が彼女の中に浸透していたという。