映画『キャプテンハーロック』のコンセプトルームが、東京・台場の「ホテルグランパシフィック LE DAIBA」に7月20日よりオープンする。これに先がけて18日、『キャプテンハーロック』の原作者・松本零士氏が同室を訪れての内覧会が行われた。
『宇宙海賊キャプテンハーロック』は、『銀河鉄道999』と並ぶ松本氏の代表作であり、宇宙海賊ハーロックと宇宙戦艦アルカディア号を中心とした壮大なスペースオペラ。本作は30年ぶりにCGアニメ映画としてリメイクされ、9月7日より全国公開される。監督に荒牧伸志氏、脚本に福井晴敏氏とトップクリエイター陣、小栗旬、三浦春馬、蒼井優、坂本真綾、大塚周夫といった豪華声優陣が集結。リアルタッチの超ハイクオリティCGも見どころで、映画『アバター』(2009年)や『ターミネーター』シリーズで知られるジェームズ・キャメロン監督が完成した本編を鑑賞し「空前の出来、もはやこれは伝説だ」と称賛を送ったことも話題となった。
「俺の部屋にもほしい」と松本氏も大満足!
原作者の松本氏は、ハーロックのマント姿で登場。ドクロをあしらったハーロック椅子などの内装に目を輝かせると、「この椅子は、俺の部屋にも欲しい。こんな巨大な壁画はなかなか作れないですよ。ここにいるとなんだか不思議な感じがして、自分の部屋にも同じ物を作りたいですね」と非常に気に入った様子。入り口の扉に大きく記されたドクロマークを見て「ドクロの旗印は骨となっても俺は戦うという意志を込めた、誰に対しても分け隔てしない旗印なんです」と感慨深げに語っていた。
松本氏によればハーロックとは「終戦直後で小学生の頃、いつもハーロック、ハーロックと号令をかけながら歩いていたんです。どこからきたのかわからないけど、気がついたら生まれていたハーロックという言葉が、どこまでも自由に航海したいという夢や、大好きだった天文と結びついて、ハーロックが生まれたんです」という原点的な作品。それだけに、新作としてよみがえる映画への思い入れも深い。
「『キャプテンハーロック』は3DCGアニメーションとしての最初の挑戦であり、ハーロック再スタートへの記念碑的作品です。新しい技術でよりリアルな表現ができる、旅立ちの瞬間ですね。今の技術で色々とやってみたいことがあります」とクリエイターとしてのモチベーションをかき立てられている松本氏だった。そして、最後にコンセプトルームについて「ここで眠って夢を見てください。きっと楽しい夢が見られるはずです。幻想のアルカディアの世界で楽しく過ごしてください」と語っていた。
「キャプテンハーロックコンセプトルーム」は「ホテルグランパシフィック LE DAIBA」のラグジュアリーツインルームを改装したもの。室内のイメージは、アルカディア号のキャビンのイメージで、ハーロックをはじめとしたクルーたちが描かれた壁画や肖像画、劇中でハーロックが座るアルカディア号の艦長席などが用意され、『キャプテンハーロック』一色となっている。
部屋をはいって すぐ左にはアルカディア号のクルーたちの肖像画。扉には宇宙海賊ハーロックの旗印の髑髏のマークが描かれている |
壁面には、松本氏の手による『キャプテンハーロック』の設定資料など |
壁面には、松本氏の手による『キャプテンハーロック』の設定資料など |
室内のみならず、シャワーやトイレまで『ハーロック』仕様なのに加え、何気なくクローゼットのなかには、ハーロックの肩にとまっている"トリさん"が隠れていたりと、ファンにはたまらない演出も用意。宿泊料金は、宿泊日によって変更があるが、最低料金で1室2名利用で1人15,000円、3名利用で1人14,000円となる。「キャプテンハーロックコンセプトルーム」は7月20日~12月20日、一日一室限定で設定中。予約や料金の詳細は公式サイトまで。
(c)LEIJI MATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners