ブリヂストンは18日、「ブリザック」史上最高性能を実現した「ブリザック VRX」を、2013年9月1日から全国一斉発売すると発表した。同社を代表するスタッドレスタイヤブランド「ブリザック」誕生からの25年間で積み重ねた技術の集大成といえる製品だという。

新商品発表会で披露された「ブリザック VRX」

「ブリザック VRX」では、「アクティブ発泡ゴム」「新非対称パタン」「新非対称サイド形状」の3つの新技術が採用されている。氷路面における「ブレーキの効き」だけではなく、乾いた路面や濡れた路面など、さまざまな冬道で優れた性能を発揮するという。同時に低燃費性能の向上も実現した。

新開発の「アクティブ発泡ゴム」は、ゴム内の気泡と太い水路で、すべりの原因となる氷上の「水膜」を取り除く従来のはたらきを強化すべく、水路の表面を親水性素材でコーティング。「水膜」が流れ込みやすいため、路面の「水膜」を積極的に除去する。「新非対称パタン」は、異なる路面状況や走行シーンに対応し、トレッドパタン内側・外側を役割ごとに最適化した。「新非対称サイド形状」は、タイヤ内側・外側のサイド形状を最適化することでクルマのふらつきを軽減し、高い直進安定性を確保する。

1988年に誕生した「ブリザック」は、発売以来、高い評価を得ており、北海道や北東北の主要5都市では44.3%という高い装着率を獲得している。現在は日本だけでなく、ロシアやヨーロッパなど世界の多くの地域でも利用されており、メーカー世界累計出荷本数は今年2億本を達成した。「ブリザック VRX」は108サイズが発売されるとのこと。