俳優のトミー・リー・ジョーンズ、マシュー・フォックス、ピーター・ウェーバー監督らが18日、都内にて行われた映画『終戦のエンペラー』(7月27日公開)の来日記者会見に出席した。
同作は、トミー・リー・ジョーンズ、マシュー・フォックス、初音映莉子、西田敏行、桃井かおりといった日米の名優が名を連ね、『ハンニバル・ライジング』(2007年)などで知られるピーター・ウェーバー監督がメガホンを取った。第二次世界大戦後の日本を舞台に、トミー・リー・ジョーンズ演じるダグラス・マッカーサーが、部下であるボナー・フェラーズ(マシュー・フォックス)にある極秘調査を命じたことから物語は展開する。
会見場に現れたトミー・リー・ジョーンズは、「日本に来ることができて大変うれしく思います」とあいさつ。「自分はマッカーサー元帥に似ても似つかないので、この映画に携わらない方がいいのではと考えたこともありました」と振り返り、「それからいろいろ考えましたが、サングラスをかけてコーンパイプをくわえたら、なんとか彼のイメージに近づくことができるのではないかと」と役作りの秘話を披露した。また、脚本の魅力については、「終戦直後の日本を訪れたマッカーサーが平和をもたらし、日本の復興のために奔走した姿」と説明。「映画の構成上、その部分がすごくよく描かれていると感じました」と称賛していた。
この日の会見には、日本人キャストから西田敏行、桃井かおり、初音映莉子が出席。マシュー・フォックスが、恋人役を演じた初音と信頼関係を築くために、プライベートで映画を見に行ったことを明かすと、初音も「お互い信頼し合ってて、そういう呼吸がスクリーンにものっていたと思います」と笑顔。すると、鹿島大将を演じた西田が、「私と(桃井)かおりちゃんも夫婦役でして…」とさりげなくアピールし、会場は爆笑。さらに「昔からよく飲んでますし」と付け加えると、桃井も「点滴打ちながら飲んでましたから、息はピッタリ」と便乗し、会場を盛り上げた。
出席者は会見後、アメリカ大使館別館の大使公邸へ移動し、フォトセッションを行った。アメリカ大使館はマッカーサーと昭和天皇の会見が行われた場所で、劇中でも重要なシーンとして描かれている。