来日中の米俳優 ジョニー・デップ、アーミー・ハマー、ゴア・ヴァービンスキー監督、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーらが17日、都内で行われた映画『ローン・レンジャー』の来日記者会見に登場した。

映画『ローン・レンジャー』の来日記者会見に登場したジョニー・デップ(左)とアーミー・ハマー

同作は、ジョニー・デップ、ゴア・ヴァービンスキー監督、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーといった映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』3部作メンバーが手掛けたアクション・アドベンチャー作品。

1年2カ月ぶり10回目の来日を果たしたJ・デップらは、会場に姿を現すと「また東京に戻ってこれて大変うれしく思っています」(ゴア・ヴァービンスキー監督)、「新作『ローン・レンジャー』はアドベンチャー大作です。このなかにはコメディ、ロマンスなどの色々な楽しいことが詰まっています」(ジェリー・ブラッカイマー)、「コンニチワ、アリガトウゴザイマス。またこうやって日本に帰ってこれてうれしい。日本が大好きです」(アーミー・ハマー)、「日本に招いていただき、本当にうれしく思う。いつも(来日の)時間が短すぎるという問題があるんだけど、いつかしっかりと時間をとって(日本に)来たいね」(ジョニー・デップ)とそれぞれがあいさつ。

自身の演じたトントというキャラクターについてJ・デップは「子どもの頃からテレビシリーズで『ローン・レンジャー』を見ていたんだけど、その頃から僕が興味をもったのは(ローン・レンジャーではなく)トントの方だったんだ。ジャック・スパロウもそうだったけど、僕はアウトサイダー寄りなキャラクターに感心をもつんだ」とし、頭にカラスを乗せた理由については「ある絵画で原住民が頭に鳥が乗っけていたんだ。それがあたかも彼の一部のようになっていて、彼の"魂の案内人"のような印象を受けた。それを見て、僕は(この役で)頭に鳥を乗せることを思いついたんだ。みんなもやってみるといいよ(笑)」と説明した。

さらに撮影中、J・デップから多くのことを学んだと話すアーミー・ハマーは「なかでも一番、今後の参考にしようと思った点は、彼が物事を細かいところまでよく観察しているという点なんだ。スタッフ一人ひとりがどういった役割で作品にどんな影響を与えるかまでを彼は把握しているんだよ。だから僕もこれからは現場に入ったら色んなものを観察して演技に活かそうと思っているんだ」と撮影現場でJ・デップを"観察"した感想を。しかし、その後には「あと、映画作り以外にも、"太陽を直接見ると目がつぶれちゃうよ"とか"トイレにいったときは、(お尻を)前から後ろに拭くんだよ"とかも教えてもらったよ(笑)」と、冗談を飛ばすなど和気あいあいとした撮影現場であった様子を伺わせた。

ほか、カッコ良く生きる秘けつを聞かれたJ・デップは「"COOL(かっこ良く)であるためにはUNCOOL(かっこ悪く)であれ"ということだと思います。というのも僕はもう27年間くらいいつもホームレスのような格好をしています。また、世間体や皆さんがどう思うか、僕についての色々なニュースなどを、なるべく無視するようにしています。なので、自分らしくいろ、UNCOOLであれ(かっこ悪くあれ)、無視をしろとこの3つだと思います」と持論を明かした。映画『ローン・レンジャー』は、8月2日より全国公開。