グッズを活用して、苦痛な節電とはおさらば!

今年も猛暑がやってきました。節電は気になりつつも、とにかく暑い! そこで、家電やグッズを利用して、上手に節電しませんか? 家電量販店・スーパー・百貨店に、この夏の売れ筋の節電グッズを聞いてみました。

電気代は1割値上げ

この夏は原発停止を受け、家庭用の電気料金が引き上げされた後の初めての夏となります。「東京電力管内の場合、標準家庭の電気料金は今年7月が7,920円で、昨年7月の7,063円から1割高くなる」(7月8日現在、日経新聞より)とのことで、お金の面からも真剣に節電を考えなくてはなりません。

家電量販店では不要時に省エネが人気

シャープの「ハイポジション・リビングファン(リモコン付)」

電気料金といえば、一番気になるのは空調関係。ビックカメラで売れ筋なのは、日立のエアコン「白くまくん RAS-S28C」(10畳用、15万4,800円※)とのこと。人感センサーを搭載しており、人がいなくなれば「オートオフ」で運転を自動で停止する仕組みになっています。

一方、コジマ電気のイチオシは、シャープのリビング扇風機「ハイポジション・リビングファン(リモコン付)」(1万9,800円)。風量を32段階に微調整できるなど、微風運転で省エネ性を追及したモデルのよう。白くまくんとともに、シーンを細かくチェックしながら、不要時に省エネができる家電に人気が集まっているようです。

※家電量販店の価格は7月第1週のもの。価格は日々変わります

スーパーではお手軽グッズに注目

スーパーの売れ筋商品は価格帯もお手頃です。「現在、西友が日本で一番多く販売しています」と西友がイチオシするのが、アイリスオーヤマの「サーキュレーター」(2,490円)。サーキュレーターとは、室内の空気を循環させることを目的として作られている家電で、エアコンと一緒に使うことで省エネ・省電力につながります。ちなみに、イトーヨーカドーでも「サーキュレーターが売れ筋」ということで、冷やした空気を効率よく使う意識が高まっているようです。

一方、イオンで売れ筋なのは「トップバリュ クーリッシュファクト接触冷感敷パッド(シングル)」(2,980円)。身体からの熱を拡散させる熱伝導性の高い繊維を採用しており、触れた瞬間の冷感性が高くなっているとのこと。便利グッズをいち早く取り入れるのは、主婦の得意分野。主婦層相手のスーパーならではの、人気商品と言えるでしょう。

「トップバリュ クーリッシュファクト接触冷感敷パッド(シングル)」

オシャレ節電ならデパートに

デパートはまたの名を「百貨店」。色とりどりの商品で涼しさを提案しています。まず、東武百貨店池袋店では香るエコうちわ「新扇組」(4,200円)を、今夏の節電アイテムとしてオススメしたいとのこと。

ステンレス本体を水にひたし、冷蔵庫に入れること20~30分。溶けた水滴の気化熱で冷たさを実感できます。また、持ち手先端のキャップのフタを外し、付属のアロマパットを入れオイルを浸しあおげば、癒やしの香りも楽しむことができるよう。うちわは軽量仕様であおぎやすく、そりをいれて形状は風を受けやすいように工夫されているのもうれしい。

そごう・西武では、「今年はブレンダーの売り上げが伸びています」とのこと。「レコルト/ソロブレンダー」(3,200円)で果物と氷を入れてスムージーを作る、想像するだけでも涼しくなりそうです。

香るエコうちわ「新扇組」

「レコルト/ソロブレンダー」

一方、小田急百貨店は汗に着目。コロンビアの「キャップ」(4,410円)は、汗の水分で冷却効果を発揮します。汗を利用してキャップ全体の温度を瞬時に下げ、涼感を持続させるため、屋外スポーツやアウトドアで重宝しそう。

また、阪急うめだ本店で人気があるのが、ワコールの「風と谷間のブラ」(5,565円~6,090円)。「メッシュ素材で風通し抜群なのが人気の秘密です」とのこと。総じてデパートでは、オシャレも楽しみつつ、素敵な暮らしをサポートするような商品が人気のようです。

コロンビアの「キャップ」

ワコールの「風と谷間のブラ」

今回紹介したのは、各販売店が今注目している商品のごく一部。ライフスタイルの形に合わせて、節電グッズも様変わりしてくると言っても過言ではないでしょう。紹介したグッズも参考にしてもらいながら、是非自分に合った節電グッズを探してみてください。

筆者プロフィール : 楢戸 ひかる(ならと ひかる)

1969年生まれ 大手商社勤務を経てフリーライターへ。中学生と小学生の男児3人を育てる主婦でもある。家事生活をブログ「家事マニア」にて毎週火曜日に更新中。