日本政策金融公庫は16日、2013年6月の全国小企業月次動向調査の結果を発表した。それによると、6月の売上DI(全業種計、季節調整値)はマイナス15.8となり、前月(マイナス12.3)からマイナス幅が3.5ポイント拡大した。悪化は2カ月ぶり。
業種別に見ると、全8業種中、7業種が低下、1業種が上昇。製造業はマイナス21.5(前月マイナス21.4)、非製造業はマイナス15.2(同マイナス10.9)、卸売業はマイナス26.1(同0.9)、小売業はマイナス25.9(同マイナス22.1)、飲食店はマイナス15.3(同マイナス14.3)、サービス業はマイナス11.5(同マイナス9.4)、運輸業はマイナス20.8(同31.1)。一方、建設業(受注額)は1.9(同1.7)となった。
7月の売上DIはマイナス12.9と、マイナス幅は縮小する見通し。業種別では、製造業はマイナス14.0、非製造業はマイナス11.6、卸売業はマイナス8.7、小売業はマイナス11.9、飲食店はマイナス6.7、サービス業はマイナス18.3、建設業(受注額)は3.7、運輸業はマイナス15.0と予測している。
6月の採算DIはマイナス10.1と、前月(マイナス5.9)からマイナス幅が4.2ポイント拡大し、3カ月ぶりに悪化した。なお、前年同月比では1.2ポイント上昇している。一方、7月の採算DIはマイナス4.1と、マイナス幅が縮小すると見込んでいる。
2013年上半期の景況感DIはマイナス13.1と、2012年下半期(マイナス26.7)と比べてマイナス幅が13.6ポイント縮小。
業種別に見た場合、製造業はマイナス23.2(前期マイナス28.6)、卸売業はマイナス20.9(同マイナス25.7)、小売業はマイナス20.9(同マイナス40.0)、飲食店はマイナス18.7(同マイナス25.3)、サービス業はマイナス3.2(同マイナス24.7)、建設業は9.3(同マイナス2.9)、運輸業はマイナス10.8(同マイナス34.8)となり、全ての業種で改善した。
2013年下半期の景況感DIは2.4と、上半期を15.5ポイント上回ると予想している。
調査時点は2013年7月1日~3日。調査対象は日本政策金融公庫の取引企業(従業員数20人または10人未満)で、有効回答数は1,113社。