中国で23歳の女性がiPhone 5を充電中に電話応答をしたところ、感電ショックによる死亡事故が発生した件について、米Appleが現在関係機関と協力して調査を進めているという。詳細は不明なものの、死亡した女性の家族は利用者に喚起を促すメッセージをSNSで発信している。
同件は英Reutersなどが報じている。元のニュースは新華社通信が7月14日(現地時間)に報じたもので、それによれば現地時間の11日、中国南方航空添乗員で新疆ウイグル自治区の西地域に在住のMa Ailun氏がiPhone 5を充電しながら電話応答したところ、電気ショックが発生して感電死したというものだ。Appleでは「この度の悲報に接し、深い悲しみに胸が痛む思いです。ご遺族の方には心からお悔やみを申し上げます。本件については徹底的な調査を行ない、当局にも積極的に協力してまいります」の公式コメントを出しており、関係各所と協力で調査に乗り出すことを表明している。
中国版Twitterと呼ばれるWeiboを運営するSINAニュースによれば、Ma氏の家族は同SNSの中で本人が8月8日に結婚を控えており、前述のように充電中に電話応答を行ったところ突然倒れて死亡が確認されたと公表している。iPhone 5自体は昨年2012年12月に購入したもので、まだわずか半年程度しか経過していない。家族としてはAppleに補償を求めてはおらず、ただSNSを通じて利用者に対して注意を喚起したいと説明しているようだ。この投稿はすでに3,000以上拡散されており、現在もなお議論が続いているという。 ただ現在のところ公開されている情報は極めて少なく、不明点が多い。携帯電話そのものの充電に必要な電圧は数ボルトとそれほど高くなく、仮に漏電したとしてもショック死するほどの力はない。もし本体に問題がない場合、充電器側のトラブルの可能性だとも考えられる。なお、SINAによれば過去2010年にも同様に携帯電話充電器の問題で利用者が感電死する事故が発生している。実際、今回の被害者であるMa氏もまたApple非純正の充電アダプタを用いたという報道が一部で出ている。