A4サイズの仏壇を販売するインブルームスは10日、「仏壇に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は複数人世帯に暮らす30~60代の男女を対象として6月21日~25日にインターネット上で行われ、600名から回答を得た。
自宅に仏壇がある人は約4割
「自宅に仏壇はあるか」を聞いたところ、「ある」が39.2%、「ない」が60.8%となり、一人暮らし世帯を除いても、6割の家庭では仏壇がないことが明らかとなった。さらに、家庭で仏式葬儀が行われていると答えた473名(78.9%)に絞って見ても、自宅に仏壇がない人の割合は54.3%と半数を超えていた。
集合住宅の約8割には仏壇がない
「住まい」を尋ねたところ、「持ち家(一戸建て)」が61.1%、「持ち家(マンションなどの集合住宅)」が18.2%、「民間賃貸住宅(マンション・アパート等)」が14.0%、「公営住宅」が5.0%、「その他」が1.7%だった。このうち集合住宅では仏壇を持たない人の割合が高く、賃貸住宅では持たない比率がさらに高まった。
仏壇を持たない人は先祖・故人への供養を不十分に感じる傾向
「先祖や故人を偲ぶ気持ち」について尋ねたところ、81.2%が「先祖・故人を偲ぶ気持ちを持つことは大切だと思う」と認識していることがわかった。
しかし、「先祖・故人に対して、供養を十分に行っていると思うか」との問いには、仏壇の有無で異なる傾向が見られた。仏壇がある人は「供養を十分に行っている」と認識している割合のほうが高かったのに対し、仏壇がない人は「供養が不足している」と認識している割合のほうが高かった。
仏壇を購入する際は「大きさ」が気になる
自宅に仏壇がない人365名に対し「仏壇を置くことへの意向」を聞いたところ、「今後置く予定がある」が4.1%、「本当は置きたいが、置けていない」が4.7%、「今は必要としていないが、将来的には置く可能性がある」が44.4%、「将来を含めて置くつもりがない」が44.9%となった。
続いて、「将来的に置く予定がある~可能性がある」と答えた194名に「購入する仏壇を選ぶ場合に、気になる点」を尋ねたところ、最も多くの票を集めたのは「大きさ(省スペース)」の68.6%だった。以下「金額」66.5%、「置き場所」57.2%、「お手入れ」30.4%と続き、仏壇に対して省スペースが求められていることがわかった。
ライフスタイルに合わせ仏壇も変わることに「賛成」が61%
「仏壇が現代のライフスタイルやデザインに合わせて変化することには賛成か」を聞いたところ、「はい」が61.0%、「いいえ」が10.8%、「わからない」が28.2%だった。
自由回答では「仏間のない家が増えているので、あらゆる部屋にマッチする仏壇が増えることはよいと思う」(50代男性)、「狭い家だと大きい仏壇を置くことはできない。簡単なものなら位牌と写真だけでもいいので、その家に合わせた形の仏壇でいいと思う」(40代女性)、「リビングに置いても良いデザインが好ましい」(40代女性)などの意見があがった。