ボルボ・カー・ジャパンはこのほど、自動ブレーキを装備したボルボ乗用車の世界累計販売台数が100万台を突破したと発表した。「車の安全性で世界をリードするボルボの地位をより確かなものとする、新たな節目の日」と同社は延べている。

「シティ・セーフティ」

「ヒューマン・セーフティ」

世界初の技術を多数含むボルボの自動ブレーキ・テクノロジーは、さまざまな報告書でその効果が紹介されている。2011年のIIHS(米国道路安全保険協会)の報告書によれば、保険金支払請求数の大幅な減少という形で、低速走行時の自動ブレーキを特徴とする「シティ・セーフティ」技術の効果が実証された。

スウェーデンの保険会社、ボルビアによる2012年の同様の調査では、「シティ・セーフティ」を装備したボルボ車は、自動ブレーキが装備されていない車に比べて追突事故が23%少なくなっている。同じくスウェーデンの保険会社、フォルクサムの調査結果では、「シティ・セーフティ」は、制限時速50kmの道路上で追突された車に乗っていた人の負傷を64%軽減している。また、EuroFOT研究プロジェクトが発表した2012年の最終報告書では、「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」および「追突警告装置」を装備した車は、高速道路走行時に前方車両に追突するリスクを最大42%軽減できるとされている。

ボルボは今後も、既存の安全技術をよりいっそう向上させるとともに、新しいソリューションの開発にも取り組む。自動ブレーキ技術におけるおもな研究課題としては、夜間走行時のより効果的な安全システムなどが挙げられるという。