婚活支援サービスを展開するパートナーエージェントは、20~30代の未婚男女2,400名を対象に、年収増(アベノミクス)が消費・投資・生活・行動に与える影響を調べるアンケート調査を実施し結果を発表した。
もしも年収が150万円増えたら
調査では、年収が150万円増えたら生活・行動がどう変わるのか、13の項目それぞれに対して聞いてみた。どの項目においても「増える/積極的になる」が「減る/消極的になる」を上回る中、「増える/積極的になる」の比率が最も高くなったのは「貯金するお金」で「とても増える」「増える」を合わせて69.4%となり、アベノミクス実現の後も消費ではなく貯蓄を優先するという価値観が浮き彫りになった。
2位以下は「趣味にかけるお金」(60.0%)、「旅行の頻度」(47.7%)、「衣服にかけるお金」(45.6%)、「食事にかけるお金」(43.5%)という順になり、貯蓄をした上で自由になるお金を、交際費や娯楽費に回すという結果になった。
年収が増えると男性は「結婚相手探し」に意欲的になる
婚活・交際・結婚に関する項目として設けた「結婚相手探しへの意欲」「恋人との交際に使うお金」「結婚への意欲」の3項目について、性別でクロス集計し比較した。「結婚相手探しへの意欲」では男性が女性より4.8ポイント多く「とても積極的になる・積極的になる」と回答し、逆に「恋人との交際に使うお金」については女性の方が男性より3.1ポイント多く「とても増える・増える」と回答した。
年収が増えることで、男性は結婚に向けた出会いを探すことに意欲を高め、女性は交際中の相手との関係性を深めることに意欲を高めるということが分かる結果となったという。また、「結婚への意欲」では性別での大きな差は出なかったが、男女ともに25%以上の人が「とても積極的になる・積極的になる」と回答した。
男性の結婚への意欲が高まる年収とは
さらに、性別と現在の年収を集計軸に追加し、「結婚相手探しへの意欲」「恋人との交際に使うお金」「結婚への意欲」への影響をグラフにまとめた。
これによると、男性は、どの質問項目においても、「300万円以上~400万円未満」の層が「増える/積極的になる」と回答した割合が最も高くなった。「300万円以上~400万円未満」をピークに年収がそこから上下するほど「増える/積極的になる」の割合が減る傾向が見られた。「300万円以上~400万円未満」に150万円を足すとおおむね500万円前後になることから、男性は500万円前後の年収があると婚活・交際・結婚への意欲が高まると言えそうだとしている。
女性と年収との関係を調べてみると、「恋人との交際に使うお金」については現在の年収が高くなるほど「増える」と答える人が多くなった。女性は、高年収になり生活費などの必要な支出を除いた自由に使えるお金の割合が増した場合、優先的に交際中の相手との交際費に回す傾向があると推察される。また、「結婚相手探しへの意欲」「結婚への意欲」については、年収と意欲との間に明確な関係性を見て取ることができなかったという。