サードウェーブデジノス PC本部企画部部長 大塚友則氏

既報の通り、サードウェーブデジノスは11日、Android搭載タブレットの新製品2モデルを発表した。7型ディスプレイを搭載した「Diginnos Tablet DG-D07S」と、10.1型ディスプレイ搭載の「Diginnos Tablet DG-Q10S」をラインナップし、本日より予約受付を開始、7月24日より発売する。これに合わせて都内で記者説明会を開催。同社PC本部企画部部長の大塚友則氏が製品のコンセプトや詳細を解説した。

2012年12月に発表した7型タブレット「ドスパラタブレット」は、10,000円を下回る9,980円という安価な価格設定が大きな衝撃を与えた。今回発表した「Diginnos Tablet DG-D07S」と「Diginnos Tablet DG-Q10S」も、安価でありながら技術的探究心を満足させて遊び心をくすぐるというコンセプトをそのままに、さらに薄型・軽量・低消費電力な製品を目指した製品となっている。

昨年末、20周年を記念して販売されたドスパラタブレット。安価な価格設定と通好みなスペックが好評を博した

好評を博した理由として、知的欲求を満たすAndroid端末であったことなどが要因と分析

写真左が薄型軽量でロングライフを実現した「Diginnos Tablet DG-D07S」、写真右がハイパフォーマンスを誇る「Diginnos Tablet DG-Q10S」。「DG-Q10S」は画面の大型化を求める声に応じて開発された

大塚氏によると、ドスパラを利用するユーザーは、「ITリテラシーが高く目的に応じてPCも選ぶ方が非常に多い」という。

そうしたユーザーに対して、遊べるAndroidタブレット、技術的好奇心を満たすAndroidタブレットとして、ドスパラタブレットやDiginnos Tabletは開発されたが、Diginnos Tabletではコンシューマに加えて、法人や教育機関にもアプローチをしていくという。

オリジナルモデルの制作など、カスタマイズにも応じ法人向けユースの開拓も目指すという

「特に教育機関でタブレットを使った授業をしようとすると、導入コストが膨大になってしまうという問題があった。Diginnos Tabletでは、スペックをしっかり担保しながら安価に製品を提供できるよう試行錯誤があった」大塚氏は話す。

店頭販売モデルに加えて、オリジナルモデルの制作や特定用途向けモデルといった分野も視野に入れて、展開する方針を示した。

Diginnos Tablet DG-D07S

「Diginnos Tablet DG-D07S」は、最新のAndroid OS 4.2を搭載しており、CPUにはデュアルコアの「Rockchip RK3168」を搭載する。本体にはヘアライン加工を施した特徴的な外板を採用した。厚さ7.9mm、重さ約272gと従来の「ドスパラタブレット」と比較して、薄型・軽量化を実現しつつ、価格を12,980円に抑えている。

Diginnos Tablet DG-D07S、大きすぎず小さすぎず、手に馴染むサイズ

背面はヘアライン加工を施し、高級感のある仕上げとなっている

インタフェースはMicroUSBやHDMI、MicroSDスロットなどを備える

詳細な仕様については、発表時のニュース記事をを参照してほしいが、1GBのメモリ、8GBのストレージ容量に加え、MicroUSBやHDMI端子の実装はもちろん、前面及び背面に約30万画素、約200万画素のカメラを搭載するなど充実したスペックを備える。また、通信機能をオフにした状態で約4.5時間の駆動を実現した。

■発表時のニュース記事はこちら
ドスパラ、1万円台の低価格Androidタブレット - 7型と10.1型をラインナップ

Diginnos Tablet DG-Q10S

一方の「Diginnos Tablet DG-Q10S」は、Android OS 4.1を搭載し、クアッドコアの「Rockchip RK3188」を搭載。10.1型ながら厚さ8.5mm、約544gの薄型軽量モデルに仕上がっている。価格は19,980円で、メモリは7インチモデルと同様に1GBだが、ストレージは16GBにを搭載する。バッテリ駆動時間はオフにした状態で約7時間となっている。

Diginnos Tablet DG-Q10S、やや重量感は感じるものの、持ち歩きにも耐えうる重さだろう

薄さを担保しつつ、HDMIやUSBなどの各種インターフェースをまとめている

端末背面には約200万画素のカメラが配置されている

また、どちらの製品にもオプションとして専用液晶保護フィルム(DG-D07Sはマット・光沢・のぞき見防止の3タイプ、DG-Q10Sはマット・光沢の2タイプ)や、専用ケース(DG-D07Sはブラック・ブラウン・ホワイトの3タイプ、DG-Q10Sはブラック・ブラウンの2タイプ)が用意されるほか、スタンドやタッチペン、モバイルバッテリー等をラインナップする。

「DG-D07S」専用ケース。まだ試作段階で若干の調整が入る可能性があるとのことだが、ジャストサイズで使い勝手が良さそうに見える

こちらは「DG-Q10S」の専用カバー

専用ケースを装着した状態

プリインストールアプリとして、日本語入力アプリ「Simeji」やファイル管理アプリ「ESファイルエクスプローラー」、オフィススイートとして「KINGSOFT Office for Android」を搭載しているほか、「Perfect Viewer + PDFプラグイン」といったビュアーアプリ、多彩な動画形式に対応した「MX動画プレーヤー」を搭載するなど、オンにもオフにも使えるアプリがインストールされている。

プリインストールするアプリ

Android公式のアプリマーケット「Google Play」への対応に関しては、「現段階では未対応」(大塚氏)としているが、アクセスポートが運営するコンテンツマーケット「Tapnow Market」により、エンターテインメントコンテンツや数多のアプリケーションをダウンロードできるとしている。

なお、ドスパラ店頭およびWeb通販でDiginnos Tabletの予約を行うと、「Diginnos Tablet DG-D07S」と「Diginnos Tablet DG-Q10S」でそれぞれ先着300名ずつの合計600名に、予約特典として非光沢タイプの専用保護シートをプレゼントするキャンペーンも実施している。

オプションとして用意する専用保護シート。現在、予約特典として先着順でプレゼントするキャンペーンも実施している