カシオ計算機は10日、デジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」シリーズの新製品として、レンズ部/フレーム部/液晶部が可動するフリースタイルカメラ「EX-TR15」を発表した。7月19日より限定3,000台で発売し、価格はオープン、店頭予想価格は80,000円前後。

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EXILIM EX-TR15

前面(写真左)と液晶モニタ面(写真右)。液晶モニタはタッチ対応で、ほとんどの操作をタッチで行える

複数の可動部分を持ち、さまざまなスタイルで撮影を楽しめるデジタルカメラ。フレーム部分にシャッターボタンを設け、フレームを持って液晶モニタを見ながら、簡単に自分撮りできる。Wi-Fi(無線LAN)を搭載することで、スマートフォンからのリモート操作や、撮影画像をスマートフォンへ転送(およびSNSなどへアップロード)することが可能。リモート操作を利用すると、スマートフォンの画面をファインダーとしながら、自分の斜めや後姿のアングルなど、好きな構図とタイミングで自分撮りが行える。

さまざまなスタイルに変形。自立させて撮影したり、ドアノブに引っかけて撮影したりできる

スマートフォンを使ったリモート撮影のイメージ

フレームシャッターを使った自分撮りのイメージ

フレームシャッター

本機では、メイクアップ機能に「美白モード」を追加。12段階のレベルで肌の滑らかさを選択し、より美しく人物を撮影できる。また、撮影した写真に手書き文字や10種類のスタンプを貼り付けられる「ペイント機能」や、ファンタスティックな雰囲気のエフェクト効果を与える「トゥインクルショット(ソフトフォーカス+クロスフィルタ)」機能などを備える。

ハードウェア面では、デュアルCPUと2つの画像処理回路を備え、さらに内部で動的に最適な回路構成へと組み替えながら高速・高度な処理を行う「EXLIMエンジン HS Ver.3」を搭載。約1秒の高速起動、約0.31秒間隔での撮影、約0.18秒のオートフォーカス時間など、撮影や再生に関する要素の高速化も図っている。

通常モード(写真左)と美白モード(写真右)のイメージ

撮像素子は1/2.3型正方画素高速CMOSセンサー(裏面照射型)で、総画素数は1,276万画素、有効画素数は1,210万画素。レンズ構成は非球面レンズを含む5群5枚で構成。焦点距離は21mm(35mmフィルム換算)の単焦点でF値は2.8。液晶モニタは3.0型で約92万画素の静電容量タッチパネル式。ほぼすべての操作を液晶モニタのタッチで行える。

記録画素数は、静止画で最大1,200万画素。(4,000×3,000ドット)、最大1,920×1,080ドット(フルHD)の動画撮影も行える。記録形式は、静止画はJPEG形式、動画はH.264、MOV形式。約52.1MBのメモリを内蔵するほか、外部メモリとしてmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカードを使用可能。

ISO感度はISO100~3200まで。シャッター速度は1/10秒~1/16,000秒(静止画プレミアムオート時:1秒~1/16,000秒)。露出制御は-2.0EV~+2.0EV(1/3EVステップ)、フォーカス方式はコントラスト検出方式、フォーカスモードはオートフォーカス、マクロパンフォーカスなど。撮影可能範囲は約8cm~。

電源は専用リチウムイオン充電池「NP-150」を使用し、撮影枚数は約260枚。動画撮影時間は約55分、連続動画撮影時間は約1時間30分。本体サイズはW128.9×D14.9×H61.6mm、重量は約149g(電池およびメモリーカード除く)。