日本銀行は10日、2013年5月の企業物価指数(速報値、2010年=100)を発表した。それによると、5月の国内企業物価指数は前年同月比1.2%増の101.6となり、2カ月連続で前年を上回った。前月比では0.1%上昇した。
前年同月比で上昇幅が大きかった品目は、電力・都市ガス・水道が前年同月比9.4%増、製材・木製品が同9.3%増、石油・石炭製品が同8.6%増、非鉄金属が同8.3%増、化学製品が同3.2%増など。
一方、低下した品目は、情報通信機器が前年同月比4.6%減、鉄鋼が同3.5%減、パルプ・紙・同製品が同2.4%減、電気機器が同1.7%減などとなった。
輸出物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.4%減の99.2、円ベースでは同2.7%減、前年同月比では11.7%増の106.1。輸入物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.4%減の112.2、円ベースでは同3.2%増、前年同月比では13.8%増の121.4となった。
企業物価指数は、企業間で取引される商品全般に関する物価の変動を測定するもの。原則として、国内品は企業が出荷する段階の価格を、輸出(入)品は企業が輸出(入)する際の通関段階の価格を調べている。