国立科学博物館で特別展「深海」開催!
東京都・上野公園にある国立科学博物館は、7月6日より特別展「深海 挑戦の歩みと驚異の生きものたち」~ The deep ~を開催している。期間は10月6日まで。同展では、潜水調査船の実物大模型や、約380点の深海生物の標本が展示される。
同展の目玉は、2007年に島根県出雲市沖で捕獲されたダイオウイカの標本。ヒレの先端から腕の先まで約3メートル、全長で約5メートルの大きさとのこと。深海650~900メートルに生息し、世界最大の無脊椎動物として知られている。
同展では、ダイオウイカの模型と記念撮影をすることができるコーナーも設置されていた。光沢のある模型で躍動感があり、実際に生きているかのようなリアルなダイオウイカと一緒に撮影できる。
深海の生物たちの写真も展示
また、同展では深海の生物たちを鮮明に撮影した写真も展示された。口も胃もない「サツマハオリムシ」や深海の掃除屋と呼ばれる「ムラサキヌタウナギ」などの貴重な写真を見ることができる。
深海探索の裏側を公開
特別展で設置された「深海の世界」コーナーでは、深海の水圧に耐えられずにつぶれてしまったチタン合金製の「耐圧殻」や、カップ麺が展示されていた。
また、「深海に挑む」と題されたコーナーでは、潜水調査船や無人探査機の実物・模型を展示。展示された実物の潜水調査船の中でも特に注目が集まったのは「しんかい6500」。全長9.7メートル、幅2.8メートル、高さ4.1メートルで、その名の通り深海6,500メートルまで潜ることができるという。
深海の生き物たち約380点が展示された
「深海生物図鑑」のコーナーでは、国立科学博物館や海洋研究開発機構が所蔵する約380点の深海生物の標本を見ることができる。
コーナーの真ん中には、生きた化石と呼ばれる世界最大の節足動物・タカアシガニが展示されていた。日本近海の深海に生息するカニで、最大3メートルにまで成長するという。標本は、幅170センチ、奥行き155センチ、高さ80センチの大きさだった。
その他、ガラスケースの中には貝やサンゴ、イカやエビなど、見たこともない様々な深海生物が展示されており、訪れた人の目を楽しませていた。
知らずに食べてる深海魚
また、普段私たちの食卓にあがるような、知らずに食べている深海魚を紹介するコーナーも人気だった。たとえば深海魚「ホキ」はフィッシュバーガー、「ニュージーランドヘイク」はのり弁に入っている魚のフライとして人々の口に入るという。
お土産も種類豊富
特別展では、広々としたお土産売り場が設置された。約6メートルの実寸大ダイオウイカのぬいぐるみ(20万円)の他、ポスター箱プリントクッキー(600円)、深海生物が表紙の学習帳(420円)、カラフルな手ぬぐい(1,400円)などを購入することができる。
国立科学博物館詳細
■特別展開催
2013年7月6日(土)~10月6日(日)
■開館時間
午前9時~午後5時(金曜日は午後8時まで)
■休館日
7月8日(月)、7月16日(火) 、9月2日(月)、9月9日(月)、9月17日(火)、9月24日(火)、9月30日(月)
■入場料
一般・大学生は1,500円、小・中・高校生は600円
その他の詳細は同館ホームページを参照のこと。