東京都現代美術館(東京都江東区)は9月8日まで、「フランシス・アリス展 GIBRALTAR FOCUS ジブラルタル海峡編」を開催している。
フランシス・アリス近年最大のプロジェクト
フランシス・アリスは、2010年にテート・モダンで、2011年にはニューヨーク近代美術館でも大規模な個展を開催し、2012年には世界で注目される国際展「ドクメンタ13」に出品するなどで注目されているアーティストのひとり。同展は、同氏の近年最大のプロジェクト《川に着く前に橋を渡るな》を紹介する展覧会となっている。
今回は、同氏のこれまでの足跡を概観した「MEXICO SURVEY メキシコ編」に引き続いて開催するもので、ジブラルタル海峡によって隔てられたヨーロッパとアフリカの大陸を、海を渡る子供たちの列によってつなぐ、というプロジェクトを紹介する。
プロジェクトでは、サンダルに帆を立てて作ったおもちゃの舟を手に持った子供たちが、スペイン(ヨーロッパ)とモロッコ(アフリカ)、それぞれの海岸から一列になって対岸に向かって泳ぐ。そして水平線のかなたで子供たちは出会い、ひとつの橋が立ち現れるというもの。映像、絵画、立体作品、写真、ドローイング等、多様な媒体を通してその全容を紹介する。
また、7月21日にはトーク・セッション、8月4日にはキュレーター・トークも実施。いずれも当日先着順にて受け付ける。
時間は、10時~18時。ただし、7月19日・26日、8月2日・9日・16日・23日・30日、9月6日は10時~21時。観覧料は、一般1,100円、大学生・65歳以上800円、中高生600円、小学生以下無料。