9月30日よりスタートする次期連続テレビ小説『ごちそうさん』のスタジオ取材会が7日、NHK大阪放送局で行われ、ヒロインを演じる杏、ヒロインの両親役の原田泰造、財前直見、朝ドラ初出演となる加藤あいらが出席した。
6月初旬から始まったスタジオ収録は現在、ヒロイン・卯野め以子の実家である東京の洋食店が主な舞台となる"東京編"を撮影中。人の心を結ぶ「食のパワー」がテーマの今作だけに食事のシーンも多いが、そこに登場する料理が「本当においしい」とキャスト陣は口を揃え、原田によれば「撮影でカットがかかっても、みんなニコニコして食べ続けてる」ほど好評という。
杏は「毎日、お腹を抱えて笑うことが何回もあるほど楽しい現場。それは現場の真ん中に"ごはん"があるからなのかな? と思います。ごはんは人と人とを繋ぐすばらしいものなんだなと実感しています」とニッコリ。原田は「劇中でよく食べるのが朝食なんですけど、僕、本当にぬか漬けのファンになって、なかでもキュウリが大好きになりました」と昔ながらの日本の朝食にハマったことを明かし、杏は「見ているだけで食べたくなる朝ごはんがたくさん出てくるので、ぬか漬けや納豆がどんどん売れて市場が活性化するんじゃないかと思います(笑)」とドラマの経済効果? にまで言及して笑いを誘った。
そんな"食"の効用に加え、収録の雰囲気を和やかにしているのが「め以子(杏)の明るさ」と目を細めるのは財前。杏が共演者にいたずらを仕掛け、現場に笑いが起こることもしばしばという。これを受け、杏は「お父ちゃん(原田)の足もとにゴキブリのおもちゃを投げたりとか、トカゲを置いといたりとか。一番熱かったのはブーブークッションですね。メイクルームのイスに仕込んでいろんな人をひっかけました。あとはちょこちょこ"ヒザかっくん"したりとか。みなさんの懐の深さを借りて、愛情を確かめてます(笑)」とかわいいいたずらっ子ぶりを告白していた。
キャスト陣の和気あいあいとしたムードを「みなさんが勢ぞろいすると家族のよう。それがこの作品と温かいものにしているのかかなと思います」と語った加藤は、のちにめ以子の夫となる西門悠太郎(東出昌大)の幼なじみで、医学を学ぶために上京した大阪出身の女学生役。「初挑戦の関西弁に悪戦苦闘していますが、チャキチャキとした関西弁の快活な役を楽しんでいます」と笑顔を見せていた。