ゼネラルモータース・ジャパンはこのほど、アメリカを代表するスポーツカー「シボレー コルベット」が誕生から60周年を迎えたと発表した。コルベットの第1号車は1953(昭和28)年6月30日、米国・ミシガン州のフリント工場で生産され、今日までの総生産台数は150万台を超えるという。

1953年6月30日にラインオフしたコルベット1号車

記念すべき60周年を迎えたことについて、シボレーのマーケティング担当副社長のクリス・ペリー氏は、「過去60年間、シボレー コルベットは、映画スター、ミュージシャンをはじめ、宇宙飛行士に選ばれるスポーツカーとして、アメリカ文化そのものです。シボレー コルベットは、デザイン、テクノロジー、パフォーマンスにおいて、時代の最先端であり続けています」と述べている。

GMはこの談話とともに、コルベットの60年の歴史も紹介している。1953年1月にコンセプトカーとして発表されたコルベットは、30台の限定で生産が開始された。価格は3,498ドルだったという。なお3台目に生産されたコルベットが2006年にオークションに出され、106万ドルで落札されている。

コルベットは最初の3年間だけ直列6気筒エンジンを搭載していたが、その後は一貫してV8エンジンを標準としている。また、最初の10年はコンバーチブルのみで、1963年に初めてクーペスタイルが登場。これにより販売台数が倍増した。60年の歴史の中で、1983年だけは44台の試作車が制作されただけで、市販モデルは存在しない。この年に第4世代の新しいコルベットの生産ラインを立ち上げたため、1983年モデルはスキップされたという。