フランス・パリで7月4日から「第14回 JAPAN EXPO」がスタート。多くの日本企業が出展する中、今回はサントリーがフランス生まれの国民的炭酸「オランジーナ」を出展した。日本人絵師によるオリジナルデザイン缶や、日本で一般募集されたオランジーナを擬人化させたイラストがパリっ子たちを魅了した。
フランス全土、また近隣国の日本文化を愛する若者たちが、待ちに待った季節がやってきた。フランスではこの時期、自転車の最高峰のレース「ツールドフランス」が盛り上がりを見せるが、この「JAPAN EXPO」も負けてはいない。
会場の前では、開幕を待ちわびる人の長蛇の列ができ、また混乱を避けるため入場規制も、開場当初から始まる異例の事態。日本の文化であるアニメやゲームの販売ブースに走るコスプレイヤーや、伝統的な着物やサムライグッズが展示、販売されるコーナーを興味深く廻る人たち、さらには会場の各所で用意されたステージショーを楽しむ人たちと、一挙繚乱の日本文化の祭典に、若者たちは熱狂していた。
特に今年は日本の各企業が多数ブースを出展し、フランスの若者の心を掴む工夫をしていた。一昔前の自社製品の売り込みブースではなく、日本文化を愛してくれている若者に対し、新しいコンテンツを提供する場となっているのが特徴だ。
特にフランス人の興味をひいていたのは、フランスの国民的炭酸飲料「オランジーナ」を昨年から日本で販売しているサントリーのブースだった。フランス人なら誰でも知っているオランジーナに、日本独特のサブカルチャーである擬人化という手法を掛け合わせ出展し、新しい価値の提案を行っていた。
アニメはもちろん日本の様々な文化が異国の地で輝きを増す、この「JAPAN EXPO」は昨年以上の盛り上がりが期待できそうだ。思い思いのコスプレに身を包む若者や、着物を自分なりに着こなす若者、日本から来たアーティストのライブに歓喜する若者で会場は一日中盛り上がりを見せた。
会場内では、「ありがとう」や「こんにちは」といった言葉が、「メルシー」「ボンジョルノ」と同様によく使われていた。これで、このイベントがどれほど愛されているかがお解りいただけると思う。
なお、サントリーでは「オランジーナ 擬人化プロジェクト」が実施中となっているのでこちらもチェックしておきたい。