東京都交通局と東京都福祉保険局は8日から、援助や配慮を必要とする人々のための「ヘルプマーク」の配布を、すべての都営交通において実施する。

都営浅草線の電車

「ヘルプマーク」は、義足や人工関節を使用している人、内部障害や難病の人、または妊娠初期の女性など、外見だけでは援助や配慮を必要としていることが判別しにくい人たちに向け、作成されたマーク。周囲の人々に配慮を必要としていることを知らせ、援助が得やすくなることを意図している。都営大江戸線では2012年10月から、各駅で「ヘルプマーク」の配布を実施しており、車内の優先席ではステッカーを標示している。

8日以降、「ヘルプマーク」は都営地下鉄各駅(押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅を除く)駅務室、都営バス各営業所、荒川電車営業所、日暮里・舎人ライナー(日暮里駅、西日暮里駅)駅務室でも、対象者からの申し出があれば配布されるとのこと。各路線の車両などの優先席にも、順次ステッカーを標示する。

今回の「ヘルプマーク」拡大にあたり、公共交通機関を利用する際、「ヘルプマーク」を身に着けた人を見かけたら、電車内で席をゆずる、困っているようであれば声をかけるなど、思いやりのある行動を取ってもらうよう呼びかけている。