「高層階に住みたい」は46%。中低層階にも一定の需要が

オウチーノ編集部はこのほど、「タワーマンション」に関するアンケート調査を実施、結果を発表した。

同調査は6月24日~25日、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)で暮らす25歳~70歳の男女356名を対象に実施。なお同調査では、地上20階建タワーマンションにおいて、低層階(1~5階)、中層階(6~14階)、高層階(15階~20階)と定義した。

46%が「高層階」、29%が「低層階」、25%が「中層階」に住みたいと回答

タワーマンション(地上20階を想定)について、「もし住むなら何階に住みたいか」と聞いたところ、もっとも多くの人気を集めたのは高層階で、全体の46%とほぼ半数。また、中層階が25%であるのに対して低層階は29%と、低層階の人気が中層階をわずかに上回る結果となった。

それぞれ理由について尋ねたところ、高層階を選んだ人の60%が「専有部の環境」と回答。具体的には「眺望の良さ」をあげる人が圧倒的多数を占め、「泥棒に入られにくい」「虫が少ない」「夏は窓を開けておけば涼しい」といった声も少なくなかった。

一方、高層階に次ぐ人気の低層階を選んだ理由で多かったのは、「災害時の安全性」が35%、「外出時の利便性」が29%。どちらも、日常的にも万一の災害時にもエレベーターを使わずに階段で上り下りしやすい点が決め手になっている。

住みたい理由、高層階を選んだ人の6割が「専有部の環境」と回答

ちなみに中層階については、高層階と低層階のメリットの双方をほどほどに享受したいと考える人が多かった。このほか、地域のランドマークとしての「ステータス性」をあげる人は低・中層階では皆無に近く、高層階をあげた人の10%にとどまった。

同編集部では、低・中層階の希望者はより現実的であるのに対し、高層階の希望者は「せっかくタワーマンションに住むのだから」と、眺望やステータス性といったプラスαの優越感を求める傾向が強いといえるかもしれないと分析している。その他、詳細は「アナタの住宅脳を刺激する!? ヨムーノ」で確認できる。