説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「下取りされたiPhoneはどうなるの?」という質問に答えます。

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ソフトバンクは、2012年9月から「スマホ下取り割」プログラムを実施しています。2013年7月現在、iPhone 5を除く歴代のiPhone(iPhone 3G/3GS/4/4S)が対象機種とされ、機種やメモリ容量に応じた割引額が設定されています(リンク)。au/KDDIも、2013年6月からiPhone 4Sの下取りプログラムをスタート、こちらは割引ではなくauポイントで還元する方式です。

同プログラムの適用条件は、ソフトバンクとau/KDDIで多少異なりますが、「下取り対象機種に故障がなく正常動作すること」が条件です。電源が入らない、液晶が破損している、といった問題を抱えているiPhoneは対象外となり、下取りプログラムを受けることができません。

この事実からもうかがえるように、下取りは実質値引きのダミーで廃棄処分されるのではなく、製品として「再利用」することが前提です。再利用のスキームに関する詳細な発表はありませんが、バッテリーを交換するなど整備したうえで新興国市場向けに販売されるしくみです。

Bloombergなどの報道によれば、AppleみずからiPhoneの下取りプログラムをスタートさせる、という計画も取りざたされているようです。スマートフォン市場が飽和しつつあると言われるなか、iPhone 5への買い換え需要喚起を狙った施策と考えられますが、7月3日現在では開始されていません。

なお、iPhoneの分割払いが完了し、箱や付属品が完備しているなど状態のいいiPhoneであれば、下取りプログラムを利用せず中古品買取ショップへ持ち込む手もあります。現金での受け取りを選択することもできますから、そのほうがすっきりするかもしれません。

写真で解説

ソフトバンクとau/KDDIの2社は、iPhoneを下取りするサービスを実施しています。対象機種や還元方法はそれぞれ異なります(画面はソフトバンクのキャンペーンページ)