ストレージ性能はやや低めだが、3Dゲームはサクサク動く!

次に、FH78/LDのベンチマーク結果についてご覧いただこう。確認までに主なスペックは、CPUがIntel Core i7-4700MQ(2.4GHz)、メモリが8GB、ストレージが3TB SATA HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 4600(CPU内蔵)、OSがWindows 8 64bit版だ。

「Windows エクスペリエンスインデックス」では、CPUの性能を表わす「プロセッサ」で「7.9」、メモリのアクセス速度や容量に影響される「メモリ」が「7.9」、デスクトップの描画性能を表わす「グラフィックス」で「6.6」、ゲームなどの3D描画性能を表わす「ゲーム用グラフィックス」で「6.6」、ストレージのアクセス性能を表わす「プライマリハードディスク」で「5.9」という結果となった。

FH78/LDの「Windows エクスペリエンスインデックス」

Windows 8では各サブスコアの最大値が「9.9」であるため、「プライマリハードディスク」を除いて高めだということが分かる。「プライマリハードディスク」のサブスコアについては、ストレージにSSDではなくHDDを搭載していることを考えれば順当な数値だ。

PCの総合的な性能を計測する「PCMark7」と「PCMark Vantage」(64bit版)のベンチマーク結果は以下の通り。

■ PCMark 7 ■ PCMark Vantage 64bit
PCMark score 4131 PCMark Score 10125
Lightweight score 1946 Memories Score 6647
Productivity score 1466 TV and Movies Score Failed
Creativity score 3770 Gaming Score 8319
Entertainment score 7259 Music Score 9429
Computation score 18169 Communications Score 14238
System storage score 2237 Productivity Score 6332
Raw system storage score 587 HDD Score 5433

「PCMark7」と「PCMark Vantage」はストレージ性能が各スコアに大きく影響する。FH78/LDはストレージとしてHDDを採用しているため、妥当なスコアだと言えるだろう。

総合性能ではHDDのアクセス速度が影響していまひとつスコアが伸びなかったものの、3D性能を計測する「3DMark」と「3DMark Vantage」では比較的高いスコアが出ている。

■ 3DMark ■ 3DMark Vantage(パフォーマンスモード)
ICESTORM 47473 3DMARK SCORE P5451
CLOUD GATE 6394 GPU SCORE 4347
FIRST STRIKE 768 CPU SCORE 22929

Intel HD Graphics 4600のグラフィックス性能は最高峰とまではいかないものの、従来のCPU内蔵グラフィックスに比べると性能は確実に上がっている。より高い3D性能を要求する大作系ゲームは厳しいかもしれないが、多くの3Dゲームは問題なくプレーできるはずだ。

続いて、3Dゲーム系ベンチマークの結果を3つ紹介する。各ベンチマークはすべて1,280×720ドットの解像度で、フルスクリーン設定で実行した(ファンタシスターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0を除く)。

タイトル 画質設定 スコア 評価
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク ワールド編 標準品質 4900 快適
ファンタシスターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0 簡易描画「3」 3309 標準的な動作
モンスターハンターフロンティアベンチマーク第3弾【大討伐】 デフォルト設定 3441

それぞれの結果を見てみると、最高画質設定でなければ不満なくプレーできるレベルだと分かる。グラフィック性能が強化されたHasewll世代CPUの恩恵でもあるだろう。

PCの便利さ楽しさを1台で。これぞオールインワンデスクトップ

「ESPRIMO FH78/LD」の最大の魅力は、使いやすいテレビ機能や高音質なサラウンドスピーカー、3Dゲームも楽しめる高性能なCPUなど、PCを楽しむのに必要な機能がすべて高いクオリティで提供されている点だ。店頭販売向けのカタログモデルには「Office Home and Business 2013」や「筆ぐるめ」などのビジネスソフトもプリインストールされているので、仕事にも利用できる。直販サイト「富士通WEB MART」での直販価格は259,800円(2013年7月3日時点)と安くはないが、すべてを1台にまとめ、かつコンパクトに設置できるという点では検討する価値のあるPCだ。

もう予算を少し安く抑えたい人は、カスタムメイドモデル「ESPRIMO WF2/L」を選ぶといい。メモリやHDDの容量をしぼったり、テレビ機能やOfficeスイートを含めないことによって、最小構成価格157,080円(クーポン適用後、2013年7月3日時点)で購入できる。予算と相談しながら、必要なスペックで構成するといいだろう。

製品名 ESPRIMO FH78/LD
ディスプレイ 23型ワイドフルフラットファインパネル IPS液晶
タッチパネル、LEDバックライト、1,920×1,080ドット(フルHD)
OS Windows 8 64bit版
CPU Intel Core i7-4700MQ(2.4GHz)
チップセット Mobile Intel HM86 Express
グラフィックス Intel HD Graphics 4600(CPU内蔵)
メモリ PC3L-12800 8GB (4GB×2、最大16GB)
ストレージ 3TB SATA HDD(7,200rpm)
光学ドライブ BDXL対応スロットイン式ブルーレイディスクドライブ
スピーカー 2.1chステレオスピーカー
(スピーカー 10W+10W、サブウーファー 10W)
テレビチューナー 地上/BS/110度CSデジタルチューナー×2、
地上/BS/110度CSデジタルチューナー×1(視聴専用)
主なインタフェース Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、
約92万画素Webカメラ、SDメモリーカードスロット、USB 3.0×4、
USB 2.0×2(うち1基は電源オフUSB充電機能付き)、マイク/ライン入力兼用端子、
ヘッドホン/ライン出力兼用端子、HDMI入力
本体サイズ/重量 W571×D201×H431mm/約10.8kg
店頭予想価格 260,000円前後