ユキムは7月2日、ELACのスピーカー「FS409」を発表した。発売は7月末で、希望小売価格は924,000円(ペア/税込)。
2012年の年末に発売された「ELAC」の新シリーズ「400LINE」。FS409はこの400LINEのフラッグシップモデルとなるトールボーイ型スピーカーだ。ユニット構成は、JET Vツイーター×1に、ミッドレンジ×1、ウーファー×2の3.5Way。
FS409の最大の特徴は、新開発のウーファー/ミッドレンジドライバーの搭載だ。ウーファーはφ180mmのAS XR CONEで、セルロース・パルプとアルミのハイブリッド振動板を採用。バッフルは、アルミダイキャスト製で、バスケット一体型だ。ミッドレンジは、φ150mmのパルプ/アルミ・ハイブリッドAS XR CONEユニットで、再生域に合わせたフラット・スパイダー(ダンパー)とラバー・サラウンド(エッジ)を採用。また、磁気回路にはネオジウムマグネットが使用されている。これらのユニットは、いずれもFS409専用として新規に開発されている。
既発売の「FS407」「BS407」「CC400」と同様に、ツイーターには新世代の「JET V」を採用。JETは、振動版が前後に振動するだけでなく、伸び縮みすることで音を出す、同社独自のドライバーだ。JET Vでは従来のJET IIIに比べて、開口部のデザインを変更、放射特性が向上している。また、振動版の面積も20%拡大。共振周波数を可聴域から遠ざけている。
FS409は、ELACのスピーカーとしては初めてのシングルワイヤ専用モデルだ。理想的なバイワイヤ接続が行われているケースは少なく、また、バイワイヤで設計されたスピーカーをシングルワイヤで使用した場合、デメリットがある。そのため、FS409の設計では大型の空芯コイル、特注品のコンデンサーを使用したシンプルなネットワークを新たに開発。シングルワイヤで「バイワイヤを正しく使った時と同等の素晴らしいクオリティ」で再生できるような設計となっている。
再生周波数帯域 | 28Hz~50kHz |
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インピーダンス | 4Ω |
能率 | 89dB |
定格入力/最大入力 | 200W/280W |
クロスオーバー周波数 | 140Hz/360Hz/2,700Hz |
サイズ | W290×D380×H1,180mm(ベース部含む) |
質量 | 32.5kg(1台) |
仕上げ | ハイグロス・ブラック/ハイグロス・ウォールナット |