人気アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズの新作映像発表会が2日、東京・お台場の「ガンダムフロント東京」にて行われ、新作TVアニメ『ガンダムビルドファイターズ』が2013年10月よりテレビ東京系で放送されることが発表された。
『ガンダムビルドファイターズ』は、現在のガンダムファンには"自身が熱くなったあのガンダム"がまったく新しい戦いをくり広げ、また、これからのファンに向けてはガンプラを通じて、ガンダムの世界を楽しむことを提案する、新しいコンセプトのガンダム作品になるという。
本作の監督は『機動戦士ガンダムAGE』『機動戦士ガンダム00』などの演出を手がけた長崎健司。シリーズ構成は『機動戦士ガンダム00』『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』のシリーズ構成や脚本を担当した黒田洋介、キャラクターデザインは大貫健一、キャラクターデザイン協力はヤスダスズヒト、メカニックデザインに大河原邦男、石垣純哉、海老川兼武、寺岡賢司、阿久津潤一(アストレイズ)などが名を連ね、この布陣で新しい『ガンダム』が制作される。
物語の舞台は、『機動戦士ガンダム』のプラスチックモデル通称の「ガンプラ」が1980年代に一大ムーブメン卜を巻き起こしてから早幾年――第2次ガンプラブーム、そして「ガンプラバトル」が席巻している近未来となる。
主人公は「イオリ模型」の一人息子で、私立聖鳳学園の中等部1年生イオリ・セイと、セイが街で出会った謎の少年・レイジのふたり。セイは大人顔負けのガンプラ製作能力とガンダム知識をもつ「ガンプラビルダー」だが「ガンプラバトル」の操縦はさっぱりで、選手権も初戦敗退。一方のレイジは喧嘩っ早く、世間の常識がわかっていないが、偶然参加した「ガンプラバトル」で初めてながらも卓越した操縦技術を披露する「ガンプラファイター」。「ガンプラビルダー」と「ガンプラファイター」、セイとレイジがコンビを組み、「ガンプラバトル」の世界大会に挑んでいくという。
本作のメインビジュアルにも登場している「ビルドストライクガンダム」は、セイが独自改造を加えて作り上げたガンプラ。『機動戦士ガンダムSEED』に登場するストライクガンダムがベースとなり、機動力に優れて素早い攻撃を得意としている。高い技術で組み上げられている一方で武装関係がまだ未完成であり、これからも進化するガンプラとなる模様。そのほかにも、聖鳳学園の生徒会長にして模型部の部長で、「紅の彗星」と呼ばれるユウキ・タツヤのガンプラ「ザクアメイジング」や『新機動戦記ガンダムW』のウイングガンダムをベースに左右非対称の特徴的な改造が加えられた「ウイングガンダムフェニーチェ」、『機動新世紀ガンダムX』のガンダムXをベースに全身にリフレク卜スラスターを施した「ガンダムX魔王」なども登場する。
発表会および、公式サイトで公開されたPVでは、上記モビルスーツ(ガンプラ)のほか、メッサーラ、アインラッドに搭乗したデナン・ゾンやデナン・ゲー、ガズアル、ガズエル、ギャン、ランバーガンダム、イーゲル、ゴールドスモー、ディジェ、ブルーディスティニー1号機、リグ・シャッコー、フリーダムガンダム、さらにはベアッガイ、SDガンダムのプラモデルシリーズ「レジェンドBB」から騎士(ナイト)ガンダムとこれまでの『ガンダム』シリーズに登場したさまざまな機体が登場している。
「ガンプラバトル」は、バトルシステム上で行われ、作ったガンプラの製作データが納められている「GPベース」とガンプラをバトルシステムにセットすると、システムから「プラスキー粒子」と呼ばれる特殊粒子が散布される。10年前に発明されたこの粒子は、ガンプラの素材となっているプラスチックに反応する性質を持ち、外部から粒子を流動的に操作がすることができる。また、粒子変容効果により、ビーム兵器や爆発のエフェクトが加えられるなど、「プラスキー粒子」の存在が、動かないガンプラに命を吹き込み、究極のガンプラバトルを可能に――これがガンプラのバトルシステムの設定となる。
なお、本作はTVアニメに留まらず、バンダイのガンプラ、デジタルカードゲーム『ガンダムトライエイジ』などとも連動し、メディアミックスで展開されていくという。
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