ソフトバンクは1日、経営再建を進めてきたウィルコムが東京地方裁判所から会社更生手続終結の決定を受けたと発表した。これにより、ウィルコムは裁判所および管財人のもとを離れ、ソフトバンクの連結子会社となった。

ウィルコムは、2010年2月に東京地方裁判所に会社更生手続開始を申請。同年3月に同裁判所から会社更生手続の開始決定を受け、ソフトバンクの支援を受けながら更生債権等の弁済を進めた。

更生計画では、総額約410億円を2011年から6年にわたって均等弁済をする更生計画となっていたが、業績は着実に改善。2007年7月末の466万件から2010年12月末時点で378万件にまで落ち込んだ累計契約数も、新料金プランの導入、端末の拡充等の施策を進め、2011年1月には20カ月ぶりの純増契約数がプラスに転じた。

その後も累計契約数は伸び、2013年5月末で545万件まで増大。2011年度第2四半期以降、営業黒字を維持しており、業績回復にともない、ウィルコムはソフトバンクから資金を調達したうえで、更生債権等の残額約271億円を一括繰上げ弁済をした。