濱田陽和子さんは、Webサイトなどの様々なコンテンツで、ディレクターとして活躍。クライアントとのやり取りから制作段階の進行管理までを取り仕切る。ご自身はそれを「みんながハッピーに働けるように頑張る仕事」だと言う。
モノの少ないデスクにどんと置かれたサントリー「角瓶」は、仕事で使用したもの。写真を撮ろうとすると、「ヌケが欲しいですよね」と言って周囲に置かれていたものを除けてくれた。
一押しアイテムとして見せてくれたのが、速記用のシャープペンシル「PRESS MAN」(プラチナ万年筆)。0.9mm/2Bの芯で、折れにくく滑らかな書き心地だ。打ち合わせのメモ書きからコンテまで「書く時はこれしか使っていません」というほど愛用している。
濱田さんの持ち物はほとんどデスク上に出ていない |
せっかく整えていただいたが、あえてオフィスに置かれた雰囲気のカットで |
イチオシ筆記具の「PRESS MAN」はシンプルで軽量。細身なのでリングノートに挿して持ち歩くにも便利だ |
使い始めたきっかけは、同社マネージャーの有井さんからのおススメ。有井さんは「PRESS MAN」を箱買いして"布教"するほどのお気に入りぶりで、筆者も1本頂いてしまった。恐縮です。程よい細さと軽さで持ちやすく、先端部がダンパーのように衝撃を吸収するので筆圧が高くても芯が折れにくい。逆に筆圧が低くてもカスれず滑らかに書け、書いた文字が読みやすい。メーカーのサイトによると30年のロングセラーだそうだが、それも納得の一品だ。
また、濱田さんが仕事に使うマシンは会社支給のMacBook Pro一台。PCまわりのアイテムは最小限で、マウスも普段は使わず本体のトラックパッドで操作。ヘッドホンはBGMを聴くのではなく、「音の出るコンテンツを作ることが多いので、周囲に配慮して」使っている。
「忙しい時には開発やCD(クリエイティブディレクター)の人と近くに座れるのがいい」と、フリーアドレスの利点を活用する濱田さん。端々に周囲への自然な気遣いが感じられる。「みんながハッピー」という言葉が建前でなく、かつ気負いなく実行されている様子がうかがえる。