女優の宮沢りえが、実写版『魔女の宅急便』(2014年春公開)に、小芝風花演じる主人公・キキの母親役として出演することが28日、明らかになった。
同作は、作家・角野栄子の同名児童書を原作に、1989年に宮崎駿監督によってアニメ映画化されたことでも知られる作品。宮沢が演じる母・コキリは魔女で、魔法の力で薬を作り、ほうきに乗って空を飛びながら、村民たちに薬を届けている。また、その夫・オキノを俳優・筒井道隆が演じることも明らかに。劇中では魔女の母と人間の父のもと、キキが明るく元気に育っていく姿が描かれている。
4日間の撮影を終えた宮沢は、「すばらしい現場でした。私の初日がクランクインだったので、初日はみんな探り探りではないけれど、エンジンがかかるのを見届けて、2日目3日目がすごくスムーズになって行く現場で」と語り、「今までのイメージを大事にする部分と実写版という、いい意味で、今までのイメージを壊しても損じゃないかなと思うし、何より、空を飛べたのが楽しかったです」と振り返っていた。
また、コキリを演じることに関しては、「いわゆる、魔女と言っても西洋のおどろおどろしい感じとはちょっと違うと思うんですよね。生活の中に、魔法が交じっているという感じ」とイメージを伝え、「(セットの)どれをとってもテンションが上がる物がそろっているので、その空気の中で自然と自分が魔女で、この物たちで人を救える薬を作っている感情が生まれました」と明かした。
共演の新人女優・小芝については、「そんな先輩として言える程まだまだ私は修行のみなので、言えないですけど」という前置きしながら、「いろんな事をちゃんと見えてる女の子」と分析。「やっぱり人間としてのキラキラした力は、もう最大限に今生かされているので、キキをやるにあたっては本当にぴったりの女の子だと思います」と太鼓判を押し、「キキが困難を乗り越えていくように、なにか壁にぶつかってもそれを乗り越えられた時のエネルギーはきっと一生の宝物になると思うので、スタッフを信じて、キキを愛して頑張ってください」とエールを送っていた。