6月26日(現地時間)、Microsoftは米国のサンフランシスコで開催中の開発者向けカンファレンス「Build 2013」で発表されたように、現在プレビュー版を公開しているWindows 8.1で3Dプリンターをサポートすることを、公式ブログの一つ「The Official Microsoft Blog」で公表した。
スタートアップビジネスグループのゼネラルマネージャーであるShanen Boettcher(シャネン・ベッチャー)氏は「3Dモデルの造形は、デスクトップの生産環境を進化させる」と述べつつ、3Dプリンター市場は2016年までに31億ドルに達するという、大手経済誌「Forbes(フォーブス)」の記事を引用。3Dプリンターの重要性を強調した。
従来は3DレンダリングアプリケーションやCADアプリケーションで作成したデータを、3Dプリンター専用のアプリケーションでデータを読み込む必要があったが、Windows 8.1はメジャーなアプリケーションで作成したデータをサポートし、直接3Dプリンターに出力可能になるという。
記事では同社のプリシンパルソフトウェアデザインエンジニアであるKris Iverson(クリス・アイバーソン)氏が、Kinect for Windowsで撮影した人物を3Dプリンターで造形する写真を掲載。実際に指を折りたたんだ写真も共に掲載され、3Dプリンターによる可能性をアピールしていた。また、同氏は3Dプリンターに関するパートナー企業として、3D SystemsやAutodeskなど多くの企業名を挙げ連ね、3Dプリンター市場の盛り上がりへの期待を見せている。
米国では3Dプリンターの価格が急速に下落し、3D Systemsの個人向け3Dプリンターである「Cube」は約1,300ドルで購入可能。Microsoft社内や前述のBuild 2013では、MakerBotの「Replicator 2」を使っているが、いずれもモダンUI(ユーザーインターフェース)/デスクトップUIベースで簡単に印刷を可能にするという。