ここ数年の健康意識の向上で、年齢性別を問わず、スポーツジムに入会する人が増えています。スポーツジムといえば、たくさんの筋力トレーニング機器だけでなく、有酸素運動を中心としたスタジオプログラムが人気ですが、その中でも王道といえば、やはりエアロビクスでしょう。
エアロビクスのインストラクター資格は、世界的なフィットネス組織AFAAが発行する「プライマリーインストラクター」と公益社団法人日本フィットネス協会(JAFA)発行の「エアロビックダンスエクササイズインストラクター(ADI)」の二つが有力です。ここでは後者の資格について説明します。
■試験の概要(※内容は2013年現在のもの)
・開催スケジュール:年間10~15回程度実施
・受験対象:現在エアロビクスのインストラクターをしている人、又はインストラクターを目指す人。18歳以上
・試験内容
筆記試験と実技試験があり、両方合格することで資格を取得。また、日本フィットネス協会指定校の養成コースを終了すると、実技試験が免除される。
筆記試験(五肢択一式):フィットネス概論、運動生理学、機能解剖学、運動栄養学、運動処方などの分野から60問
実技試験:
第一部…課題に沿ったエアロビクスの主運動をプログラムし指導
第二部…与えられた筋名の強化エクササイズやストレッチを指導
■試験にむけて必要なことは?
エアロビックダンスエクササイズインストラクター(ADI)として必要なことは、指導者としての理論や知識、そして大勢の人を動かす指導力です。今現在インストラクターをしていないのなら、指定校の養成コースを受講するのもひとつの方法です。実技試験は合格したのに筆記試験で不合格となるパターンが多いようなので、どちらも同じようにしっかり準備することが大切でしょう。
■資格を取得したら
スポーツジムやカルチャースクールなど、求められる場所はさまざまですが、これからインストラクターになる人にとっては、資格があるということは就職の際に有利に働くでしょう。また、さらに上位の資格を取得し、インストラクターを統括・管理するディレクターを目指す人もいます。エアロビクスのレッスンは、参加する多くの人が「楽しく、汗を流す」ということを目的にしているため、インストラクターにはある種のタレント性が必要とされます。特に、近年では子ども向けや高齢者向けのエアロビクス、マタニティビクスなど、バラエティに富んだプログラムが必要とされています。そのためにも、インストラクターには正しい知識で、安全かつ楽しいプログラムを作ることが求められます。