GoogleがGlassに続き腕時計型デバイスも開発を進めていると先日紹介したが、今度はAndroidをベースとした「ゲーム機」の開発を進めているという話が登場した。さらに発表のみで実際の一般販売が中止されたワイヤレス音楽プレイヤー「Nexus Q」のバージョン2の開発計画もあり、Google周辺のデバイス事情が非常に賑わっている。Wall Street Journalが6月27日(現地時間)に関係者の話として報じている。
関係者の話として同件を報じたWSJによれば、現在GoogleはAndroidをベースとしたゲーム機ならびに腕時計の開発を進めているという。以前の報道は英Financial Timesが行ったものだが、WSJの報道はそれを裏打ちするものだといえる。ゲーム機については「携帯ゲーム機」「据え置き型ゲーム機」の2つのタイプのゲーム専用機が存在するが、WSJの報道を見る限り後者を選択している可能性が高い。同分野では任天堂、ソニー、Microsoftといった先駆者が参入してシェア争いを繰り広げているが、この市場へと食い込んでいく計画だとみられる。
ただ、Androidを使って高度なゲームを実行するハードウェアを開発・販売するのではなく、いわゆる「クラウドゲーミング」のようなストリーミング配信型ゲームコンソールの形態を採るようだ。具体的には99ドルの値段でAndroidをベースにしたゲームコントローラと本体を販売し始めた「Ouya」の動きをGoogleでは注視しており、こうしたデバイスとサービスの組み合わせを検討しているとみられる。OuyaはOnLiveなどのようなクラウドゲーミングサービスに接続する機能を備えており、Googleもまたこれらサービス企業との提携を模索する可能性がある。
またWSJのレポートで興味深いものの1つが「Nexus Q」で、このリリースがキャンセルされた音楽再生デバイスについて、バージョン2の計画が進んでいるという。その奇抜な形と世に出ることなく話題が自然消滅した点で、いまでも語り継がれるデバイスとなったNexus Qだが、再び世に出る機会をうかがっているというのは非常に興味深い。