米Googleは26日(現地時間)、地図サービス用の新しい衛星画像を公開した。衛星写真から雲を除去し、総計8,000億ピクセルという高解像度で地表のテクスチャがより精細になった。Google EarthとGoogle Mapsで閲覧できる。

今回公開された衛星画像(同社公式ブログより)

今回のアップデートでは、アメリカ地質調査所(USGS)とNASAの人工衛星「ランドサット7号」による数百テラバイトのデータを分析し組み合わせることで、同衛星の写真に発生する縞模様や、大気の影響などを可能な限り除去し、クリアな衛星画像を再構築した。いつも部分的に曇がかかっている熱帯地域でも、雲のない画像を閲覧できるという。

中央パプア、インドネシアの衛星写真の前後(同社公式ブログより)

また、衛星写真は最新のものを優先的に使用しており、ロシアやインドネシア、中央アフリカの一部など、高解像度の画像が利用できなかった地域で、最新の画像を閲覧できる。

サウジアラビアでは農業が拡大している(同社公式ブログより)

結果、8,000億ピクセルの高解像度となった衛星画像は、例えば300dpiで画像を印刷した場合、街の一区画サイズの紙が必要になるほどだという。

新データは、Google Mapのサテライトビューか、Google Earthで使用できる。同社は、「ランドサット7号」の衛星写真に発生する縞模様の影響が残っている部分もあるが、今後今年の始めに打ち上げられた「ランドサット8号」がより美しい写真を約束するだろうとしている。