「挙式、披露宴を行わなかった理由について、最もあてはまるものを1つだけお選びください」

結婚式情報サイトを運営するみんなのウェディングはこのほど、 入籍したが挙式・披露宴はしない、いわゆる「ナシ婚層」の傾向把握を目的としたアンケート調査結果を公開した。調査は、入籍をしているが、挙式・披露宴を両方とも行っておらず、現時点でその予定はない20~39歳の既婚女性を対象に行い、316名の有効回答数を得た。調査期間は2月7日~13日。

「ナシ婚」の3大理由は昨年と変わらず

ナシ婚となる理由(単一回答)はさまざまだが、「挙式・披露宴をする資金がない」「費用が高そう」「費用が高い」といった「経済的事情(20.3%)」と、「授かり婚(18.7%)」「セレモニー的行為が嫌(18.4%)」が三大理由となっており、この傾向は昨年と変わらなかったという。

ナシ婚で浮いたお金の使い道

「挙式や披露宴以外のことにお金を使いたい、と答えた方にお聞きします。具体的に何にお金を使いたいですか。[いくつでも]」」

ナシ婚となる理由を複数回答で聞いてみると、「ほかにお金を使いたいから(36.4%)」「見積もってはいないが高そうだから(35.4%)」「セレモニーが嫌(35.4%)」が上位にあげられた。

そこで、「ほかにお金を使いたい」と回答した人に具体的に何にお金を使いたいかを聞いたところ、「貯金(57.4%)」「生活費(55.7%)」 「新生活準備(50.4%)」に使いたいという節約・現実的志向と、「新婚旅行(47.8%)」といった自分たちが価値あると感じるものにお金をまわす傾向が見てとれたという。

身内だけの食事会、結婚指輪の購入をした人は半数以上

「入籍以外に、結婚を機として行ったものを教えてください」

「入籍以外に、結婚を機として行ったもの」について聞いたところ、ナシ婚であっても、「身内だけの食事会」 「結婚指輪の購入」を6割の人が行っていることがわかった。挙式・披露宴に代わるものとして、指輪を購入し、身内に挨拶・報告を兼ねた食事会をしているということのようだ。

「ナシ婚」本音のコメント

フリーアンサーの回答では、「行いたかったがおめでた婚のため、時間と費用がなかった。今後行えるなら行いたい」(東京 24歳 女性)、「はじめは行いたいと思ったが、兄弟や友人に費用を聞き、高くて用意できなかったため。お互い車購入時のローンなどが残っていたため。入籍して数か月後に妊娠したため」(長野 25歳 女性)、「お金がもったいない。年齢が高いもの同士だから、今さらしなくてもと思ったし、結婚式じたい見せ物みたいで自分たちが主役にはなりたくはない」(群馬 39歳 女性)などの意見が寄せられた。

複数の理由があいまってナシ婚を選択する心理がかいま見えるとともに、「将来的にあるかもしれない」と答えた層に「授かり婚」を理由とするコメントが多く見られ、結婚式をあきらめていない心理もうかがい知れる結果となった。