三重県の三重交通は7月3日、かつて伊勢地区で運行していた路面電車「神都線」をモデルとしたバス「神都(しんと)バス」の運行を開始する。
この車両は1938(昭和12)年に製造された神都線モ541形式543号車をモデルに、外観も内装も徹底的に路面電車風にこだわった珍しいバス車両。「懐かしさ」「新鮮さ」をコンセプトに、新車購入費用と改造費用合わせて約7,000万円をかけて制作された。
路面電車型バス「神都バス」は、内宮前~伊勢市駅前間を1日5往復運行。ただし、運行初日の7月3日は出発式を行うため、「内宮前ゆき」の1・3便と、「伊勢市駅前ゆき」の2・4便は通常車両での運行となる。 運賃は普通運賃大人410円、小児210円に加え、特別車両料金がそれぞれ290円かかる。乗車には「神都バス」利用券の事前購入が必要。「神都バス」利用券は伊勢市駅前と外宮前で当日午前8時40分から、内宮前で当日午前9時から、それぞれ運行終了まで販売する。発売枚数は1便につき着席28枚、立席20枚の計48枚。