アウディ ジャパンは、今年のル・マン24時間レースでquattroシステム搭載のハイブリッドマシン「アウディ R18 e-tron quattro」が2度目の優勝を飾ったことを発表した。アウディとしては12回目の優勝となる。
今年のル・マン24時間レースは悪天候に見舞われ、度重なる雨により数多くのアクシデントが発生する荒れたレースとなった。セフティカーは合計11回も投入され、5時間以上もイエローコーションとなっている。
昨年の優勝マシンである「アウディ R18 e-tron quattro」は、レギュレーション変更により、ライバルのトヨタに比べて満タンの燃料で走れる距離が平均で2ラップも少なくなり、優勝をめざすのは困難と予想された。3台のマシンはスタートから1~3番手を走行したものの、スタートから約7時間の時点で2台がほとんど同時に不運に見まわれ、トップグループから脱落。残った2号車にきわめて大きなプレッシャーがかかる状況となった。
しかし、2号車は一切のメカニカルトラブルを起こすことなく24時間を走りきり、優勝をものにした。他の2台も大規模なアクシデントで大きく順位を落としながら、奇跡的な追上げで3位と5位に入り、総合力の高さを見せつけた。3台の「R18 e-tron quattro」はよりクリーンで速く、そして低燃費で走るプロトタイプカーに与えられる「ミシュラン グリーンXチャレンジ」の栄誉にも輝いている。