ノートンは、スマートフォン、タブレット向けに開発したシューティングゲームを使った「アプリでネットの平和を守れ!」キャンペーンを6月21日より開始した。キャンペーンのために開発されたゲーム「ウイルス スカウター」は、iPhone、Androidで動くアプリで、AR(拡張現実)に対応しており、カメラを通してモニターに写る現実の映像をバックにウイルス型の敵を破壊していくシューティングゲームだ。キャンペーン用途のゲームではあるが、充分に楽しめる。

今回のキャンペーンは、このアプリ「ウイルス スカウター」で高得点を出した上位10名に毎週1,000円分の電子マネーギフトをプレゼントするというもの。また、期間中ノートン製品購入者に抽選で100名に1,000円分の電子マネーギフトが当たるキャンペーンも同時展開する。キャンペーン期間は9月30日まで、日本在住で18歳未満の場合は、保護者の同意が必要になる。詳細はWebサイトで確認しよう。

ARでウイルス退治「ウイルス スカウター」

「ウイルス スカウター」は、量販店に設置してある店頭ポップのQRコードをスキャンして、サイトにアクセスすることでダウンロードできる。それ以外にもAPPストア、Google Playから直接ダウンロードすることができる。利用条件は、iOS5.0以上、iPad / iPad mini iOS:5.1以上、Android 4.0以上、また、機種によっては正常に作動しない場合もある。詳細はWebサイトで確認しよう。

ノートン ブラスターを発射してウイルスを撃破!

今回、ノートンがキャンペーン用に開発したシューティングゲーム「ウイルス スカウター」は、AR(拡張現実)を利用したアプリだ。このゲームでは、カメラ機能を使ってモニターに実際の背景を取り込み、その上にウイルス型の敵が表示される。モニター内のレーダー部分に表示されたウイルスを画面に捕らえるためデバイスを上下左右に動かす。中央のスコープに標準を合わせて、ノートン ブラスター(弾)を発射して駆除するものだ。制限時間内にできるだけ多くのウイルスを撃退してそのスコアを競う。

ウイルス スカウターのスタート画面

モニターに背景が表示される

レ-ダースコープに合わせてデバイスを動かすとウイルスがモニターに出現

ウイルスの攻撃

ノートンブラスター(弾)でウイルスを撃破

ウイルスを攻撃する弾丸であるノートンブラスターには弾数に限りがある。弾丸の補充方法は様々だが、ウイルス スカウターが他のゲームと違う点は、ノートン製品の現物パッケージをスキャンすることで弾丸を補充する方法をとっている点だ。つまり、ノートンのパッケージBOXがないユーザーは、規定の弾丸しか利用できないため高得点はなかなか厳しい。ハイスコアを出すためには、ノートンパッケージを購入するか、店頭に行かなければならない。

パッケージをスキャンしてノートンブラスターを補充

押し寄せるウイルスにやられてゲームオーバー

ゲーム終了後、自身のハイスコアが表示されるのでそれをランキングに登録する。ランキングは、毎週火曜日に集計発表されるまで何度でもチャレンジできる。発表されたランキングで上位10以内にランクインしていれば、電子マネー1,000円分をゲットできる。

ランキング表示。トップ10が表示される

「アプリでネットの平和を守れ!」キャンペーン、その狙いは ?

シマンテック コンシューマ マーケティング部 統括本部長 岩瀬晃氏

「アプリでネットの平和を守れ!」キャンペーンについてシマンテック コンシューマ マーケティング部 統括本部長の岩瀬晃氏は、最近の消費の流れについて、店舗で商品を確認してからネットで購入するという「店舗のショールーム化」を指摘した。そして、現状に対して、「人々の消費行動において店舗は「買う」ためから「見る」ためにシフトしている」と分析、店舗に積極的に顧客を誘導するために「店舗誘致、購買の動機付けのプランが必要」と語り、今回のキャンペーンを企画するにいたった経緯を語った。

具体的な対策として「AR(拡張現実)」と「O2O(Online to Offline)」の二つのキーワードを挙げ、これを柱に今回のキャンペーンを企画したという。「ウイルス スカウター」では、弾丸のチャージに現物のパッケージが必要になる。ゲームで高得点を出そうと思えば、必然的に購入するか店舗に赴くしかないという仕組みだ。

人々の消費行動に変化が見られる

ARと「O2O」の二つを柱とした新しいソリューション

「O2O(Online to Offline)」に関しては、ユーザーが参加してハイスコアを競い、結果として商品を得るという活動を通してFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを利用することで話題性を高めている。これは、より多くの新規ユーザーをゲームに参加させて店舗に顧客を誘導することを狙っている。

ネット通販の普及など、店舗にとっては厳しい状況にある中、スマートフォンやタブレットなど携帯性の高いツールを使ってユーザーに行動を促すというゲーム性の高いプロモーションがどのような効果をあげられるか興味深いところだ。