カシオ計算機は25日、プロジェクターベースのサイネージ機器「カシオサイネージ」の新製品として、軽量小型な本体と大きな投映サイズを実現した「MG-30MBPACK」を発表した。7月中旬より発売し、価格はオープン。

超短焦点タイプのプロジェクションエンジンを新たに開発することで、従来モデルからの小型化・軽量化を達成。本体サイズは約W286×D350×H110mm(投映パネルを含めたサイズはW最大510×D350×H最大523.5mm)、重量は8.5kg以下となっており、店舗用の一般的なゴンドラ什器にも設置可能。軽量小型の本体ながら、最大約24型のパネルに映像などを投映できる。投映するコンテンツは、基本的には導入したユーザーがカシオ計算機に依頼し、カシオ計算機が制作。

「カシオサイネージ MG-30MBPACK」(ワイドパネル使用時のコンテンツ例)

投映パネルは、キャラクターの形状などにカットでき、本体上部に取り付ける仕組み。この投映パネルへ向けて、本体側から映像を投映する。アニメーションと音声で表現できるため、来店者・来場者に向けて強力なアテンション効果を発揮するという。語りかける音声は英語/中国語/韓国語/スペイン語に対応し(オプション)、本体のタッチパネルで言語を切り替え可能。タッチパネルに選択肢を設け、ユーザー側のタッチ操作に合わせて投映/発声する内容を変化させることもできる。

加えて、MG-30MBPACKに対応するクラウドサービスを用意。専用のWebサイトから、複数サイネージへのコンテンツ一斉配信、時間帯によるコンテンツの切替指定、再生動画の指定、キャラクター動画の作成依頼(月間最大5本)などを、月額基本サービス(税込み月額21,000円)で提供する。MG-30MBPACKはNFCにも対応しており、来店者・来場者が自分のスマートフォンを本機のNFC部にかざす、あるいは3.7型液晶画面に表示されたQRコードを読み取ることで、店舗の運営者が指定したWebページを表示することが可能。

イメージ写真

本体には人感センサーを内蔵し、人間が近づいたときにコンテンツを再生させられるほか、指定の日時に再生を始めるスケジュール機能も搭載。これにより、タイムセールなどの案内に活用できるとしている。

プロジェクター部分の主な仕様は、光源方式がレーザー&LEDハイブリッド、光源寿命が約20,000円時間、投映方法がDLPチップ×1、表示素子がアスペクト比16:10の1,039,680画素(WXGA相当)、前面液晶パネルが854×480ドットの3.7型。有線LANと音声出力端子、5W+5Wのスピーカーを備える。