茅の輪を踏まずにくぐるのが作法

埼玉県熊谷市の高城(たかぎ)神社で6月30日、半年間の穢(けがれ)を清め、厄災から逃れる行事「胎内くぐり」が行われる。

「高城神社」は、むすびの社として知られる熊谷市の総鎮守。この神事では、紙の人形(ひとがた)に半年間のけがれを移し、参道の「一の鳥居」に設置される直径4mの茅(かや)で作られた輪をくぐることで、後の半年間の無事を祈る。毎年参道沿いには多くの出店も軒を連ねる。

なお、同市石原の赤城久伊豆神社でも同様の神事が行われるという。

高城神社とは?

開催場所の高城神社には、高皇産霊尊(たかむすびのみこと)が祭られており、「縁結び」「家内円満」「商売繁盛」のご利益をもたらす神として崇敬されている。同神社は奈良時代創始といわれるが、1580年、豊臣秀吉の忍城攻めの際に焼失。1671年に再建されたが、1945年の空襲により焼失。再び建て直されて現在に至る。