JR東日本は24日、富士山の世界文化遺産登録の決定を受け、「お祝いムード」を盛り上げるためのさまざまな取組みを実施すると発表した。「世界遺産・富士山フリー乗車券」も7月1日出発分から販売開始される。
同社は7月1日から9月30日まで、富士山への観光などに便利な中央本線の臨時列車を計597本設定。うち170本は富士急行線へ乗り入れる「ホリデー快速富士山」(現行の「ホリデー快速河口湖」を名称変更し、7月6日より運行開始)や、新規に設定される「山梨富士号」などの快速列車となる。「ホリデー快速富士山」では、新たに富士山をモチーフにしたヘッドマークが掲出されるとのこと。
中央本線高尾~大月間をノンストップで結ぶ快速「富士山リレー号」も登場。運転日は7~8月の土休日と8月12~16日で、1日5往復設定され、大月駅で富士急行線の「フジサン特急」「富士登山電車」や臨時快速などに接続するダイヤに。大月駅に停車する臨時の特急「あずさ」「かいじ」も、下りは午前、上りは午後を中心に設定される。
「お祝いムード」を盛り上げるための宣伝展開として、「中央線で富士山GO!」とデザインされたポスターやパンフレットも掲出。中央線では7月21日から、富士山の世界文化遺産登録を祝うラッピングを施したラッピングトレイン(E233系2編成)も運行開始する。
富士山・富士五湖エリアへの旅行に便利な「世界遺産・富士山フリー乗車券」は、現在の「河口湖・山中湖セレクトフリー乗車券」を名称変更して発売するもので、有効期間は2日間。大月駅までのJR線が往復で利用できるほか、富士急行線全線と、富士山・富士五湖エリアの3つの周遊バス(レトロバス、ふじっ湖号、富士登山バス)も乗降り自由となる。発売期間は6月30日から11月29日まで、利用期間は7月1日から12月1日までで、東京都区内や横浜市内などから利用する場合の発売価格は4,500円。
その他、富士山麓エリアの観光を楽しめる「びゅう」旅行商品も用意。海外からの旅行者向けに、「Mt. Fuji Round Trip Ticket」も発売される。