IDC Japanは24日、2013年第1四半期の日国内におけるモバイルデバイスの市場規模を発表した。タブレット出荷台数については、前年同期比187.2%増の201万台。2012年第4四半期に続いて200万台の出荷規模となった。

「国内モバイルデバイス出荷台数予測 2012~2017年」
出典:IDC Japan

タブレット市場が急成長している要因として同社は、Amazon「Kindle Fire」やGoogle「Nexus 7」などの低価格製品が個人ユーザーに浸透したこと、LTE対応機の拡大、堅調な法人需要の3点を挙げている。ただし、出荷台数と販売台数に乖離が見られはじめ、在庫問題に発展する懸念があるという。

スマートフォン市場については前年同期比4.0%増の681万台と、成長率が1桁台に留まった。その要因として同社は、Android OS搭載端末の出荷台数が前年同期比でマイナス成長となったことを挙げている。iPhone 5の販売はKDDI、ソフトバンクとも好調を維持しているという。

スマートフォンとタブレットを合わせた国内モバイルデバイス市場でみると、前年同期比9.7%増の1,358万台。今後の見通しについて同社は、2013年は3,000万台超の出荷が見込まれるものの、年間成長率は1桁成長に鈍化する可能性があるとしている。また、長期的な見通しとして2017年の出荷台数は、スマートフォンが3,708万台、タブレットが969万台に拡大すると予測している。