今回試用した5種類のコンバーションレンズの中でも最も大胆な描写が得られるのは、「フィッシュアイ0.5×&マクロ1.5×レンズねじ込み式」だ。これを装着すると画角は128度に広がり、魚眼レンズのように被写体が丸く歪んで写る。
「フィッシュアイ0.5×&マクロ1.5×レンズねじ込み式」。本体外寸は直径25×高さ13.5mm |
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iPhone 5による通常の撮影(原寸大画像を見る) |
iPhone 5に「フィッシュアイ0.5×&マクロ1.5×レンズねじ込み式」を装着して撮影(原寸大画像を見る) |
ワイドのコンバージョンレンズよりもさらに広範囲が写り、目の前の風景全体をすっぽりと画面に収めることが可能だ。魚眼特有の強烈な歪みを効果として楽しむのもいいだろう。また、ワイドのコンバージョンレンズと同じく、レンズの前玉部分を取り外してマクロレンズとして利用することも可能だ。
iPhone 5に「フィッシュアイ0.5×&マクロ1.5×レンズねじ込み式」のマクロレンズのみを装着して撮影(原寸大画像を見る) |
「C-PLフィルターねじ込み式」については、ちょっと説明が必要だろう。これは、光の表面反射を除去する働きを持つフィルターだ。回転式になったレンズの前玉部分を回すことで、一定方向の光のみが透過し、被写体のコントラストを調整することができる。たとえば、青空をいっそう濃厚な色で再現したり、緑の草木にメリハリ感を与えたり、ガラスの反射を除去するといった使い方ができる。
「C-PLフィルターねじ込み式」。本体外寸は直径20×高さ7mm |
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iPhone 5による通常の撮影(原寸大画像を見る) |
iPhone 5に「C-PLフィルターねじ込み式」を装着して撮影(原寸大画像を見る) |
「マイクロスコープ6×レンズねじ込み式」は、文字通りマイクロスコープのような超接写を可能にするコンバージョンレンズだ。最短の撮影距離は7mm。レンズ前面には透明のプラスチックが付いていて、これを被写体に押し当てるようにして構えると、ちょうどそこにピントが合うようになる。まるで虫眼鏡や簡易顕微鏡でのぞいたような超マクロの視覚を気軽に楽しめる。
以上の5つのコンバージョンレンズは、それぞれ写りに個性があり、スマホでの撮影の可能性をいっそう高めてくれるアイテムといえる。どれも小型軽量なので、持ち運びは苦にならない。5つ全部をそろえてカバンに入れても、コンパクトデジカメを持つより負担は少ないだろう。
少し気になったのは、「C-PLフィルターねじ込み式」以外の4製品に付属するフロントキャップとリアキャップの着脱が少々面倒なこと。かといって、むき出しの状態で持ち歩くのは、キズやホコリが付くのが気になる。お守り袋のような小さな入れ物を別途用意しておくといいだろう。
最近は、他社からもスマホ用のコンバージョンレンズが数多く発売されているが、スクリューマウント方式によってレンズを確実に固定できることと、5種類と豊富なバリエーションがそろっていることは、本製品の大きなメリットだ。iPhone5またはGALAXY SIIIのユーザーで、カメラ機能をより深く楽しみたい人にオススメできる。
なお今回試用した「COLLECTION 02」の「SCOOP LENS SYSTEM / TYPE 2:SCREW ON(ねじ込み式)」は、iPhone5とGALAXY SIIIのみの対応だが、それ以外のスマホの場合は、「COLLECTION 01」の「SCOOP LENS SYSTEM / TYPE 1:MAGNET(マグネット)」が利用できる。こちらは、強力なマグネットでレンズを固定するタイプで、フィッシュアイなど4種類の製品が用意されている。
(モデル:葉月ゆめ)