世界最大級の総合人材サービス会社ランスタッドホールディング・エヌ・ヴィー(本社/オランダ王国)は、働く人をひきつける「エンプロイヤーブランド・企業魅力度」を調査するランスタッドアワード2013を世界18の国と地域で14万2,000人以上を対象に実施した。
今回は、日本法人であるランスタッドが、調査の中から「転職する理由」について日本と世界の結果を比較し、発表している。
転職理由は「より高い給与や待遇」が世界共通
まず、転職をするとした場合、その理由に優先順位をつけてもらったところ、日本では52%、世界では55%が「より高い給与・待遇を得るため」を転職理由に選択した。この項目は、今回調査した18の国と地域すべてで転職理由のトップ。同社は、「給与・待遇」に対する働き手の意見は世界共通であることが明らかとなったとしている。
日本は「勤務先に将来性がない」が転職理由の3位
注目したい点として、日本では「現在の勤務先に将来性が感じられないため」が転職理由の3位に入っている。これは、調査国中1番高い20%の支持率(他の国・地域は11%)となった。日本では特に男性や35歳以上、管理職層が勤務先の将来への不安を転職理由とする傾向が見られた。
続いて、「勤務先では昇進やキャリアアップの機会が少ない」は世界の働き手の中では転職理由の3位(20%)の支持を集めたのに対し、日本では7位(11%)と、全調査国の中で1番低かった。同社は、日本人にとって、キャリアアップは世界の働き手ほど転職する理由として優先度が高くないようだと見ている。
※調査実施国は、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、インド、イタリア、日本、オランダ、ニュージーランド、ポーランド、シンガポール、スペイン、イギリス、米国、計18の国と地域。調査対象は、18歳から65歳までの男女の計14万2,169名。